書評ブログ

『人は腎臓から老いていく』

「腎臓で作られる『おしっこ』。おしっこの状態を見れば、あなたが、長生きできる人か、そうでないかが、すぐにわかります。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1975年生まれ、鳥取大学医学部卒業後、岡山大学病院腎・免疫・内分泌代謝内科などを経て、現在は埼友草加病院外来医長高取優二さんが書いた、こちらの書籍です。

 

高取優二『人は腎臓から老いていく』(アスコム)

 

この本は、元気な腎臓を保つための生活習慣に見直しの中で、「食」「運動」「呼吸」の3つの観点から、簡単にできて、毎日続けやすい習慣を紹介している書です。

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

1.腎臓が悪くなると全身の細胞と臓器が衰える

2.腎臓は体の毒素を取り除くフィルター

3.全体重の6割「水」こそ長生きのカギ

4.一見よさそうな習慣が、実は腎臓をダメにしている

5.元気な腎臓を取り戻す3つの方法

6.患者数の増加が危険視されている「慢性腎臓病」

 

この本の冒頭で著者は、「私が老化という視点で皆さんに申し上げたいのが、『肉食』による腎臓への悪影響です。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「腎臓が悪くなると全身の細胞と臓器が衰える」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 腎臓は血液をおそうじするフィルター

◆ 血液のゴミ:①尿素窒素、②クレアチニン、③尿酸

◆ 腎臓は全体重の6割を占める「水」をコントロール

◆「老化」とは体内の臓器がアイデンティティ(本来の役割)を失うこと

◆ 腎臓の役割:➀血圧を調整する、②血液を弱アルカリ性に、③赤血球の数をコントロール、④ビタミンDを活性化

 

 

この本の中盤では、腎臓は体の毒素を取り除くフィルター」および全体重の6割 水こそ長生きのカギ」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆ 全身の老廃物を排泄するのは、弁ではなく尿

◆ 腎臓のフィルター昨日は年とともに壊れて消えていく

◆ 腎機能低下の元凶は、毛細血管に起きる小さな炎症

◆ 高血糖で酸化と糖化のダブルパンチが起きる

 

◆ 動物性たんぱく質に含まれるメチオニンは腎臓の大敵

◆ 加工食品に多い無機リンが動脈硬化を招く

◆ 腎臓が健康だと骨も強くなる

◆ 腸内環境がよくなれば、腎臓も回復する

 

 

本書の後半では、一見よさそうな習慣が、実は腎臓をダメにしている」「元気な腎臓を取り戻す3つの方法」および患者数の増加が危険視されている慢性腎臓病」について考察しています。主なポイントは次の通り。

 

◆ ダメ習慣:毎日牛乳を飲む、②赤身の肉でたんぱく質を補給、③水分を控えめに、④水分補給にはスポーツドリンク、⑤栄養バランスからサプリを摂取

◆ 病気や体調不良はすぐに薬で治す

◆「腎臓のおそうじスープ」を食事の前に飲む

◆「腎活体操」で腎臓も元気に

 

◆ 下半身を鍛えると、効率よく筋肉量が増やせる

◆ 自律神経のバランスが整う腹式呼吸

◆ 生活習慣の改善に「有酸素運動」を取り入れる

◆ 血流アップに効果的な「温め習慣」

 

◆ 成人の5人に1人がかかっている「慢性腎臓病」

◆ 慢性腎臓病の原因として、「糖尿病」や「高血圧」が挙げられる

◆ 糖尿病の合併症「糖尿慢性腎霄壤

◆ 腎臓の炎症でたんぱく尿が起こる「慢性糸球体腎炎」

 

 

この本の締めくくりとして著者は、「慢性腎臓病は、自覚症状が出てから治療を始めるのでは、あまりにも遅すぎる。」と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、「加齢による体の変化に応じて、食品や運動など、日々の生活も変えていくことが病気と老化を防ぐのです。」と述べています。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3086日目】