「聞くことを大切にするようになってから、相手の方との関係が続くようになりました。私に対して感謝してくれて、より深い関係を築けるようになりました。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1989年神奈川県逗子市生まれ、東北大学理学部卒業後、牧師になるために神学大学院に進学、一般の教会の牧師を辞め、「会いに行くキリスト教の牧仕」を始めた牧師の石川育生さんが書いた、こちらの書籍です。
石川育生『人の話は、ただ聞けばいい』(自由国民社)
この本は、聞くことに徹することで感謝されることが増え、よい関係を築くきっかけが運まれることを伝え、深刻な悩みを抱えているあなたの大切な家族、友人、パートナーを守れるようにするために書かれた書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.解決策はなくていい。聞き方がすべて
2.話し下手でいい! 会話が上手くいく魔法の聞き方
3.話しかけやすい人になれば、空いたからコミュニケーションを取ってくれる
4.相手の話を引き出す聞き方
5.相手のタイプ別「聞く技術」ワンポイントアドバイス
この本の冒頭で著者は、「二つの体験を通して、『自分は自解決策を持ち合わせていない。ただ、誰よりも人の話を聞くことができる』そう思うようになったのです。」と述べています。
本書の前半では、「解決策はなくていい。聞き方がすべて」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 仕事の辛さ、うつ病の辛さを分かってほしい
◆「誰にも理解されない、ひとりぼっちである、孤独である」という思い
◆「神は我々と共にいる」と伝える
◆ 子育ての悩み、結婚の決断を後押し
◆ 弱っていたら、とにかく話を聞くこと
◆ 聞き上手は話させ上手
◆ 愛は忍耐強い
◆ 親の終活の悩みを聞いてほしい
この本の中盤では、「話し下手でいい! 会話が上手くいく魔法の聞き方」および「話しかけやすい人になれば、空いたからコミュニケーションを取ってくれる」について考察しています。主なポイントは次の通り。
◆ 解決するのではなく、聞くことに徹する
◆ 何より辛いのは、誰も自分の話を受け止めてくれない、自分のことを理解してくれない
◆ 愚痴を聞きたい人は少ないので、愚痴を聞くと喜ばれる
◆ 喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい
◆ 話を遮らない、質問にはちゃんと答える、相手の話題を自分にすり替えない
◆ 見た目が9割、自分の姿勢や表情も大切
◆ 聞くことは、相手を想うこと、相手への配慮を持つ
◆ 今までより20%増しのリアクションを
◆ 会話を楽しもう、話を弾ませようとする姿勢
◆ 相手の話に興味を持つこと
◆ 聞く技術の根底は心構えでもある
◆ 聞き上手になるには「話しかけやすい人」になる
◆ 笑顔をいつも意識する、自分から話しかける
◆ 自分の失敗談を話すことで心を開いてくれる
◆ 内容に賛成できなくても、相手の感情を受け止め理解する
◆ 聞くことは、相手の全存在を受け止めること
◆ 聞いて、共感して、褒めるの3ステップ
◆「絶対に否定しない人」に話したくなる
◆ 間を取ることで、心に余裕ができる
◆ 相手の言葉をそのままくり返すことが有効
◆ 穏やかな人に相談したくなる
◆ 口が堅い人は信頼できる
本書の後半では、「相手の話を引き出す聞き方」および「相手のタイプ別「聞く技術」ワンポイントアドバイス」について解説しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ まずは、見た目に清潔感を持たせること
◆ 次は、挨拶と背筋を伸ばすこと
◆「センス」「得意なこと」「内面」の順に褒める
◆ 相手が表現してくれた感情をくり返す
◆ 相手の話した内容をまとめて返す
◆ 相手の話を広げる
◆ 話し下手の人には、ゆっくり話す
◆ おしゃべり好きには、リアクションを大きくする
◆ 悲しんでいる相手に、笑ってもらうこと(時薬:ときぐすり)
◆ 起こっている人には、一緒に起こる
◆ 愚痴を聞くコツは、心と時間の余裕を持つこと
◆ 相手を褒めながら肯定する言葉をかける
この本の締めくくりとして著者は、「話を聞くことを日常的な仕事としている私自身も、話を聞いてもらうことを大切にしています。話を聞いてくれる人がいることで、悩みも溜め込み過ぎずに吐き出すことができ、心身共に良い状態を保てています。」と述べています。
あなたも本書を読んで、困ったとき、悩んだときは話を聞いてもらい、自分の心に余裕があるときは、身近な大切な人の話を聞いてあげませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3010日目】