「刑事という仕事は、・・・ 事件の現場では常に緊張し、人命がかかる緊迫した現場では極度の緊張を強いられる。強い精神力があってこそ、成り立つのがこの仕事なのだ。」と述べて、刑事ならではの強いメンタルの作り方を公開している本があります。
本日紹介するのは、元刑事の人事コンサルタントで、一般社団法人日本刑事技術協会 代表理事の森透匡さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
森透匡『刑事メンタル 絶体絶命のピンチでちびってしまう人でも動じないハートが手に入る』(ダイヤモンド社)
この本は、刑事ならではのメンタル強化法を学び、メンタルが強くなれば人生は大きく変わるという発想で書かれた書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.刑事だって緊張するしビビる。極限に追い込まれたときの平常心の保ち方
2.刑事は感情的にならない!冷静さをキープする精神力の鍛え方
3.刑事はポジティブ思考の天才!心をコントロールする元気100倍アップの方法
4.刑事は足が命!メンタルが激落ちしても行動で改善していくモチベーションアップ術
5.刑事になってわかった!コミュニケーションを円滑にする刑事の三大技術
6.講演でよく聞かれること、まとめてみた
この本の冒頭で著者は、刑事(デカ)メンタルとは、百戦錬磨の元刑事が厳しい現場で培ったメンタル強化術である、と述べています。
そして、刑事メンタルを実践すれば、人生は大きく変わる。つまり、ビビらない、慌てない、へこまない、落ち込まない、感情的にならない、逃げださない、できないはずがない、ということ。
つまり、メンタルが変われば明るい未来に変えられる、と著者の森さんは提唱しています。
本書の前半では、刑事の「平常心の保ち方」を紹介しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 人間、覚悟が決まると平常心になれる
◆ 焦っている時ほど、あえて行動をゆっくりすれば、心の落ち着きを取り戻せる
◆ 感度を下げて生き抜く
◆ ゆっくり深呼吸して、雑念を捨てて考える
◆ 二択を迫られた場合、難しいと思うほうを選ぶ
◆ 瞑想は無駄なことを考えず、メンタルを鍛える
続いて、冷静さをキープする精神力の鍛え方として、次のような方法が紹介されています。
◆ どんなトラブルでも最大の防御は冷静さを保つこと、感情的になったら負け
◆ ネガティブなことを書くことは自律神経を整える
◆ 背筋を伸ばす、胸を張る、姿勢を変えただけでも気持ちは前向きになる
◆ 馬が合わないのは馬を知らないから、あえて自分から寄り添ってみる
◆ 武道を通じて、「相手の気迫に負けない心」を持つ
◆ 弱みをさらけ出してしまったほうが、人は強くなれる
◆ 不意の出来事に対処するため、雨の日に傘を差さない
この本の中盤では、心をコントロールする「元気100倍アップの方法」、および行動で改善していく「モチベーションアップ術」を解説しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 成功体験をイメージしてみる
◆ 大きな声で話す、注目を浴びるし、人の行動もコントロールできる
◆ 失敗を笑い話に変えると、心の負担は軽くなる
◆「オレはできる!」と何度も呪文のように唱える
◆ 筋トレ好きの刑事は簡単にはめげない
◆ 笑うだけでも人生は明るくなる
◆ 人間は言葉でウソをつくが、非言語はウソをつかない
◆ 愚痴が出るのは、行動している証拠
◆ 行動はウソをつかない
◆ 人生においても準備さえしっかり整えば、気持ちは落ち着く
◆ 環境は変えられないかも知れないが進む道は変えられる
◆ 鑑識の「一点集中術」で目標を達成できる
◆ 自分自身の努力を褒めること、努力は絶対に裏切らない
◆ 人間を成長させるのは「苦労」ではなく「恥をかく」こと
◆ 現場感覚を大事にする
◆ 友達が3人いればいい
本書の後半では、コミュニケーションを円滑にする刑事の3大技術を、以下の通り説明しています。
1.相手(自分)を喜ばす
2.相手(自分)に共感する
3.相手(自分)を褒める
また、笑顔は最高のコミュニケーションツールであること、深堀り質問で真実を突き止めること、を刑事の得意技として紹介しています。
この本の締め括りとして著者は、「講演でよく聞かれること」を整理してまとめています。内容が知りたい方はぜひ、本書を手に取ってお読みください。
悲観的な出来事が起きた時に、あえてプラスに前向きにとらえることもでき、それは強いメンタルがあってこそ可能だと著者は言います。
あなたも本書を読んで、刑事(デカ)メンタルを身につけ、実践することで明るい人生に変えていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2500日目】