「私の2022年からの大テーマは『21世紀の新しい経済学』だ。なぜ今、日本経済はうまくいかないのか。世界はどういう経済に入ろうとしているのか。」「それを考えるためのキーワードが『第4の波』だ。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、早稲田大学卒業後、東京工業大学で修士号を、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得し、日立製作所、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、ビジネス・ブレークスルー大学学長の大前研一さんが書いた、こちらの書籍です。
大前研一『第4の波 大前流「21世紀型経済理論」』(小学館)
この本は、アルビン・トフラー著『第3の波』に続き、未来を予測し、来るべき「図式」を提示することで、人々はそれに対処する手がかりを得ることができると考え、その「希望の書」として記されたものです。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.未来予測は「希望」となる
2.「第3の波」すら越えられない日本
3.「第4の波」とは何か
4.「将来不安」は解消できる
5.生き残りのカギは「スパイク型」
6.今こそ子供に ”スマホ構想力” を
この本の冒頭で著者は、「現在はトフラー氏が生きていた時代には予想すらされていなかった技術やシステムが登場し、『第4の波』と言うべき全く新しい社会が到来している。」と述べています。
本書の前半では、「未来予測は希望となる」「第3の波すら越えられない日本」および「第4の波とは何か」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 日本政府はダメ組織の典型
◆「第2の波」に浮かんだままの日本
◆「第1の波」は農業革命
◆「第2の波」は産業革命(工業化)
◆「第3の波」は情報革命(IT化)
◆「第4の波」はAI・スマホ革命(サイバー社会)
◆ スマホ1つで世界を動かせる
◆「国」や「会社」の概念もなくなる
この本の中盤では、「将来不安は解消できる」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 下がり続ける日本の「欲望水準」
◆ 若い世代ほど「老後が心配」
◆「狭いながらも楽しい我が家」と「終の住処」は日本人の禁句
◆ どんどん無趣味になっている日本のシニア
◆ 日本で増え続ける孤独な高齢者
◆ 日本人だけが「将来不安」
◆ 金利を上げれば景気は良くなる
◆ サイレント・マジョリティのための政策を
本書の後半では、「生き残りのカギはスパイク型」および「今こそ子供に ”スマホ構想力” を」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 必要なのは「見えないものを見る力」
◆ 企業の「尖った強み」に注目
◆ 突出した事業を持つ「スパイク型」が重要
◆ 際立つ日本企業の利益率の低さ
◆ 多角化で成功したネスレの強さ
◆ 半導体企業の明暗
◆ パッケージ型企業の限界
◆ スパイク型企業への転換
◆ NTTの新「リモート勤務」が日本を変える(社員の「構想力」強化)
◆ 自分を変える方法3つ:➀時間配分、②付き合う人、③住む場所
◆ スマホで「新しい人生」も構築
◆ AIにできない、人間しかできない仕事を
あなたも本書を読んで、日本人がまだまだ知らない「AI&スマホ革命」の本質を理解し、「第4の波」を超えていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3116日目】