「1ページ5分」という遅読家から、「年間700冊超」を読む人気ウェブ書評家になった人のノウハウが書かれた本があります。
本日紹介するのは、書評家でフリーライターで編集者でもある印南敦史さんが書いた、こちらの書です。
印南敦史『遅読家のための読書術』(ダイヤモンド社)
この本は、逆説的なタイトルが目を引く、読書術に関する書ですが、年間300冊のビジネス書を読む私の「本の捉え方」というか、「本との向き合い方」と、驚くほど共通点が多い考え方が書かれています。
読書法に関する書を読むと、たいていの本には私が自然に実践していることがそのまま書かれていたりします。
しかし本書は、本や読書に対する「考え方」という根っこの部分で共通するものが多く、感銘を受けました。ひと言で言えば、本書の冒頭に書かれた、以下の記述が象徴的です。
「本を速く読める人」と「遅くしか読めない人」がいるのではありません。「熟読の呪縛から自由な人」と「それにまだとらわれている人」がいるだけなのです。
私もまさにそう考えていて、一字一句、じっくりと熟読した本と、ポイントを限られた時間で速読した本を比べて、内容がどちらの方が頭に残っているかと問われれば、後者の本のケースも結構多い、というのが実感です。
短い時間で速読して一冊読み切れば、本の全体像を頭に入れるのは、それほど難しいことではありません。ところが何日もかけて一冊読み終わった本について、全体像を把握するにはかなりの努力が必要だったりするのです。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.なぜ「1ページ5分」の遅読家が年700本の書評家になれたのか?
2.なぜ読むのが遅いのか-フローリーディングの考え方
3.なぜ読む時間がないのか?-月20冊の読書習慣をつくる方法
4.なぜ読んでも忘れるのか?-読書体験をストックする極意
5.流し読みにもルールがある-要点を逃さない「サーチ読書法」
6.本とどう出会い、どう別れるか-700冊の選書・管理術
7.多読家になって見えてきたこと
8.10年後には「7000冊の世界」が待っている
本書の中には、私の心に響く、「読書に関する本質的なフレーズ」があります。私が年間300冊のビジネス書を34年間も読み続けて累計1万冊を読破してきたからわかる「読書の真髄」です。
それを本書では、ずばり言い当てているので、以下にご紹介します。
◆ 「100%を写しとる」から「1%にめぐり合う」へ
◆ 「音楽を聴く」ように「本が読める」ようになる
◆ 読書を「生活のリズム」、「人生のリズム」に組み込む
◆ 「速く読める本」を中心に選ぶ
◆ 読書習慣でつくる新しいライフスタイル
◆ 「書くために読む」ことへ意識を変える
◆ 最高の1行を選び出す「1ライン・エッセンス」
◆ 「冒頭」の読み方で、読書スピードは9割決まる
◆ 得たい情報だけが流れ込む「キーワード・サーチ読書法」
◆ 「1週間の読書プラン」で「1日1冊」があたり前に
◆ 週6冊、月25冊、年間300冊という「多読生活」 (まさに私です!)
本書の最後には、「多読家になって見えてきたこと」と、「10年後には “ 7000冊の世界 ” が待っている」が書かれています。
「多読家」という響きと、「1万冊の世界」を体験している私は、本書に書かれていることを、「まさにその通りです」と断言できる確信があります。
読書が苦手で、本を読むのが遅いと悩んでいる、あなたこそ、ぜひ本書を読んで、「読書のある人生」に変えていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を