書評ブログ

『37歳独身、年収300万円 知っておきたいお金のこと』

人気の家計再生コンサルタントに集まる家計相談の中で、40歳を目前にして、なぜお金が貯まらないのかという悩みについて、お金が貯められる人の特徴と貯められない人の特徴を明らかにして、「老後のお金に困らないための3年計画」を説明している本があります。

 

 

本日紹介するのは、相談件数23,000件を超える家計再生コンサルタントで、株式会社マイエフピー代表横山光昭さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

横山光昭『37歳独身、年収300万円 知っておきたいお金のこと』(毎日新聞出版)

 

 

この本は、37歳独身で、年収300万円の会社員をモデルとして、40歳までに「老後のお金に困らないための3年計画」を立てて実行することで、お金が貯まらない人の課題を克服し、お金が貯まる人へ変わるための方法や考え方を分かりやすく解説している書です。

 

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

 

1.プロローグ 家計再生コンサルタントに集まる家計相談

 

2.老後のお金に困らない3年計画

 

3.【家計改革1年目】37歳、お金の不安のない強い家計作りの第一歩は、支出の現状把握から

 

4.【家計改革2年目】38歳、貯金を増やす方法を知り、貯められる体質に

 

 

 

5.【家計改革3年目】39歳、投資でお金に働いてもらう家計に

 

6.40歳、変化する生活を「お金」の面からチェックする

 

7.65歳、あなたの将来はどうなっている?

 

8.おわりに

 

 

 

この本の冒頭で著者は、お金を貯められる人と貯められない人を分けているのは、「自分にある弱さを自覚していること」、そして「客観的な物事の見方や合理的な判断を妨げる心理があることを知り、対策を立てていること」だと述べています。

 

 

 

つまり、お金が貯まらない人は、お金の基本から逸脱してしまう行動が習慣になってしまっている、と著者は指摘しています。

 

 

 

基本的に私たちの心理は非合理的で、目先の欲に負けてしまうのは仕方がないことです、と本書では説明しています。

 

 

 

続いて、「お金の不安のない強い家計」を作るために、次の3つのアドバイスを提示しています。

 

 

1.支出を抑えること

 

2.収入を上げること

 

3.貯蓄を増やすこと

 

 

以上の3つのうち、1つでも意識をすれば家計は変わる、と著者は述べています。

 

 

 

次に、37歳からの3年計画で、以上の3つのアドバイスを実行して「老後のお金の不安」を解消していく具体的な方法を解説しています。3年計画のポイントは以下の通り。

 

 

◆ 1年目(37歳): 家計の現状を把握、支出を数字で客観視し、支出をコントロールできる感覚を身につける

 

◆ 2年目(38歳): お金を貯められる仕組みを知り、貯金ができる家計に

 

◆ 3年目(39歳): お金を増やすことができる家計に

 

 

 

お金で困らないようになるための秘訣「意識を変えること」であり、本気になれる何かを持つことが貯める原動力になる、と著者は言います。

 

 

 

この本の中心である3年計画の詳細な中味については、図や数字などを使って分かりやすく解説されていますので、興味ある方はぜひ、本書を手に取ってお読みください。

 

 

 

この本の後半では、40歳になってライフスタイルの変化があったときに、「お金」の面からチェックするポイントや、65歳以降、幸せな老後生活を送るために、基本的な知識について解説しています。

 

 

 

最後に、私も共感する4つのアドバイスが、以下の通り提示されています。

 

 

◆ 定年退職後も働けるうちは働くというスタンスで

 

◆ 現役世代のうちに副業を開始する

 

◆ 50代のうちに「収入を増やす」準備を始める

 

◆ 副業には年齢制限がなく、何歳になっても稼ぐことができる

 

 

 

貴方も本書を読んで、老後にお金の不安がない「強い家計」を作ってみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2454日目】