書評ブログ

『減速して自由に生きる ダウンシフターズ』

「経済成長を追い求めれば求めるほど、今よりサバイバルゲームが激しくなり、ますます生きることが辛くなります。」世間に煽られて消費すればするほど、支払いのためんに労働時間が増え、余暇がなくなり、自由が奪われます。」と述べて、「私たちの生き方、暮らし方に、ほかの選択肢はないのでしょうか?」と問いかけている本があります。

 

 

本日紹介するのは、1970年横浜生まれ、30歳で心労にて脱サラ、のちの旅を経て、2004年から2018年まで、小さな Organic Bar を独り営み、世間から「退職者量産Bar」と呼ばれて、現在は米作りをする千葉県匝瑳市を拠点に、NPO SOSA PROJECT、株式会社Reを創業運営する高坂勝さんが書いた、こちらの書籍です。

 

高坂勝『減速して自由に生きる ダウンシフターズ』(ちくま文庫)

 

 

この本は、自分らしい生き方にギアチェンジした「減速生活者=ダウンシフター」がこれからの時代の最先端になりつつあり、小さな主役が地域にたくさんいる世の中こそ、生き方の選択肢が拡がり、希望の溢れるものだ、ということを伝えるために書かれた書です。

 

 

本書は以下の10部構成から成っています。

 

1.「豊かさ」のリデザイン

2.ビジネスパーソンだったころのパラドックス

3.月が沈むときー旅で得た知恵

4.たった6坪の呑み屋ー「たまにはTSUKIでも眺めましょ」開店

5.ヒマで繁盛しないのに黒字経営!

 

6.「円(カネ)」を儲けるのでなく、「縁(ツナガリ)」を設ける

7.自給⇒自信⇒自立⇒自由

8.システムから降りる

9.ダウンシフターズ

10.小ささで世界を変える

 

 

この本の冒頭で著者は、「ダウンシフトとは、経済成長至上主義から降りることで人間が本来有している幸せと安心の価値に戻り、足るを知る営みになり、分かち合う充足を得る、懐かしいようで斬新な具体的手段です。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「豊かさのリデザイン」「ビジネスパーソンだったころのパラドックス」および「月が沈むときー旅で得た知恵」について、以下のポイントを紹介・説明しています。

 

◆ 大手小売業の会社員から、池袋で小さな(6.6坪)の BAR 経営へ

◆ 夕方18時開店、23:30ラストオーダーの週休2日(2010年当時)

◆ ダウンシフトの目的は、➀家族とのコミュニケーション時間、②夢への時間、③「頑張りしごない」「働きすぎない」社会に

◆「お金をかける」のではなく「時間をかける」「手間暇かける」

 

◆ 社員が個性的で能力主義の大手小売業へ就職

◆スピード出世で走り続けたが、売上が下がればイエスマンの活力ない雰囲気に

◆ モノを手放してゆくほど気持ちいい

◆ 大きなシステムの崩壊に気付き始める

 

◆ 旅の目的は、➀世界を知る、②過去を棚卸しし未来を見据える、③できることを増やす

◆ 初めて見た「月の入り」に感動、目の前に幸せはある

◆ BAR を開きたいという夢に、アウトプットを加味しようと決意

◆ 開聞岳の下山中の麓で突然、降りてきた想い「もう頑張らなくていい」

 

 

この本の中盤では、たった6坪の呑み屋ー『たまにはTSUKIでも眺めましょ』開店」「ヒマで繁盛しないのに黒字経営!」「円(カネ)を儲けるのでなく、縁(ツナガリ)を設ける」および自給⇒自信⇒自立⇒自由」について、著者の経験・考え方を解説しています。主なポイントは次の通り。

 

◆ 金沢の飲食店で「したくないこと」「したいこと」を学ぶ

◆「しかたない」を卒業する

◆「1日5人来店」を目指すヒマな店で黒字経営

◆ すきを全部組み合わせれば、オンリーワンに誰でもなれる

 

◆ スモールメリットとミニマム主義

◆「ロングタイム」は長期的にコストを下げる

◆「出会うBAR(場)」で、円(カネ)より縁(ツナガリ)を目指す

◆ 食いぶちは自分でまかなう「半農半✕」という生き方

 

 

本書の後半では、システムから降りる」「ダウンシフターズ」および小ささで世界を変える」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆「時間の束縛」「巨大市場」から降りる

◆ 人生のテーマは、食・農・自然エネルギー・脱消費・自給

◆ ファストからスローへ、楽しく好きに生きる

◆「より少なく」の「引き算」型ライフスタイル

 

◆ システムから降りたら「自分探し」が終わった

◆「横出世」という会社以外(家庭・地域・趣味まど)で必要とされる存在になること

◆ 嫌な仕事を辞めて「好きなことで生きる」ダウンシフターズ

◆ 新たに動き出したら、そこにおのずと人が集まってくる

 

◆ 完全自給ではなく、半分自給で十分

◆「農コミット」と「ダウンサイジング」

◆ 働き方、ライフスタイルを見直し、時間を取り戻し、心の豊かさを取り戻す

◆ ダウンシフターズが拡がり、総自営業的社会へ

 

 

この本の巻末に、「最終章 文庫版のために」が掲載されています。主なポイントは次の通り。

 

◆ ダウンシフターズが店に押し寄せて「週休3日」へ

◆ 千葉県匝瑳市のNPOで、生業、電気、住まいの「自給」を実践

◆ 新品を買うのではなく、中古・貰う・直す

◆ 移住者が雇われない働き方ができるようなカラクリ

 

 

そして締めくくりとして、ダウンシフターズが実践している How To とその根底にある考え方を以下の通り紹介しています。

 

◆ 借金しない

◆ 開業は商品券で

◆ ライフスタイル基準金額

◆ 大量消費型生活から降りること

◆ ミニマム主義 ~ スモールメリットが活かせる適正規模

◆ 余計な設備投資をしない ~ Do it yourself/中古/貰う

 

◆ 引き算思考

◆ 稼がない自由

◆ 友産友消

◆ 真似られ上手/手放し上手

◆ セルシェアリング/商売の分かち合い

◆ マルチプル・インカム(月3万円ビジネス/持ち寄り家計)

 

◆ 商売多様性/使命多様性

◆ 好きなことを全て入れてオンリーワン

◆ 人をつなぐための場にする

◆ 市街地と周辺農山漁村を繋げる

◆ 心の効率性

 

 

あなたも本書を読んで、減速して生きる「ダウンシフターズ」に学び、自らの人生を改めて考えてみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【2844日目】