人生を楽しむために唯一チャンスがあるとすれば、それはムダです、と述べている本があります。
本日紹介するのは、1959年生まれ、早稲田大学第一文学部演劇科を卒業し、博報堂でCMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をしたのち、独立して株式会社中谷彰宏事務所を設立、「中谷塾」を主宰して全国で講演、ワークショップ活動をしている中谷彰宏さんが書いた、こちらの書籍です。
中谷彰宏『チャンスは「ムダなこと」から生まれる―自分の価値に気づく56の方法』(現代書林)
この本は、次の3人のために書かれました。
◆ ムダなことが、もったいないと感じてしまう人
◆ ムダをしていることに、クヨクヨする人
◆ 個性的な魅力や余裕をつけたい人
本書は以下の6部構成から成り、自分の価値に気づく56の方法を紹介しています。
1.ムダを承知で準備のできる人に、逆転のチャンスが生まれる
2.会う時間を惜しまない人に、出会いのチャンスが生まれる
3.気づかれない親切のできる人に、一流になるチャンスが生まれる
4.ムダな遠まわりをする人に、楽しむチャンスが生まれる
5.見返りを期待せずに動ける人に、運と出会うチャンスが生まれる
6.結果にはこだわらずに極める人が、成功のチャンスを引き寄せる
この本の冒頭で著者は、「人間の仕事はAIに奪われるのか」ということが問われている時代で、最も大切なキーワードが「ムダ」だ、と指摘しています。
AIの弱点は、ムダができないことであり、「徹底的な効率で生きていく」か、「ムダを評価して生きていく」かという2通りの生き方に分かれる、と本書では説明しています。
この本では「ムダ」をキーワードに、自分の価値に気づく56の方法が提示されていて、私がとくに共感し、感銘を受けたことを以下に挙げます。
◆ すぐに役に立たないことをしよう
◆ 待っている時間を楽しもう
◆ 残す楽しみを味わおう
◆ プロとは、ムダな準備のできる人だ
◆ 必要以上の準備をしよう
◆ 余白の美(思い)を味わおう
◆ 眠ることに罪悪感を持たない
◆ やりがいは、ムダなことをする中にある
◆ どんなムダをしているかが、個性だ
◆ ムダなものには価値がある、能力ではない
◆ ムダな空間に高級感がある
◆ 天井の高さに、神様が宿る
◆ 仕事に関係ない本を読もう
◆ ムダから、運が生まれる
◆ 評価されない仕事をしよう
◆ 利益を生まないトイレを増やすことで、利益を生む
◆ 苦労したことでも、捨てよう
◆ デジタルの時代だからこそ、アナログなことに魅力がある
◆ 余裕は、ムダから生まれる
◆ 何もない空間から、美意識が生まれる
あなたも本書を読んで、「効率を極め、同時にムダを徹底的に味わう所に思いもよらない進化が生まれる」ことを体感してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!