「伝え方を学びのは最高の投資です。」「言葉は武器にも凶器にもなる」と述べている本があります。
本日紹介するのは、成城大学卒業後、大手旅行会社を経て学校法人へ転職、広報リーダーなどを経験して、外資系専門商社にてコーチングの手法に出会い、独立後はコミュニケーションデザイナー、人材育成コンサルタント・リーダー向けコーチとしてコンサルティングや講演、研修活動を行うリフレッシュコミュニケーションズ代表の吉田幸弘さんが書いた、こちらの書籍です。
吉田幸弘『部下も上司も動かす 武器としての伝え方』(自由国民社)
この本は、「伝え方のメソッドに加え、質問術などにも触れておりますのでコミュニケーションに関する情報を網羅できているかと思います。」と述べています。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.その伝え方は凶器です。
2.伝えるべきことをシンプルに絞り込む
3.伝え上手になるための心得
4.伝わる表現にする
5.話を引き出す質問術
6.相手の心を動かす伝え方
7.武器になる褒め方・叱り方
8.有効的な対立にする伝え方(コンフリクトマネジメント)
この本の冒頭で著者は、「実はこの『伝え方のメソッド』は話し上手かどうかに関係なく使っていただけるのです。」と述べています。
本書の前半では、「その伝え方は凶器です。」および「伝えるべきことをシンプルに絞り込む」について、以下のポイントを説明しています。
◆ コミュニケーションに悩む代表例5人、改善方法は「伝え方」
◆ 人は冒頭が一番集中力がある
◆ フレームワークを使って伝える
◆ 最初にテーマ、所要時間、説明の順番(内容の構成)を伝える
◆ 導入ワードをしっかり準備する
この本の中盤では、「伝え上手になるための心得」「伝わる表現にする」および「話を引き出す質問術」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 心を整える
◆ 相手の前提(知識・スキル・熱意)を把握する
◆ 傾聴力を鍛える
◆ 間を有効活用する
◆ ネガティブワードをポジティブワードに言い換える
◆ できるだけ固有名詞を使う
◆ 相手の心を動かす表現に換える
◆「たとえる力」を身につける
◆ 質問を使うことの効果
◆ 相手が応えやすいウォーミングアップ質問
◆ Whatの質問は、冷静に考えられる
◆ 相手の壁を突き破る質問法
本書の後半では、「相手の心を動かす伝え方」「武器になる褒め方・叱り方」および「有効的な対立にする伝え方(コンフリクトマネジメント)」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 相手をマーケティングしておく
◆「論理」「感情」「人間関係」の3つのバランスをとる
◆「利益」よりも「損失回避」にフォーカスする
◆ アサーションを活用したDESC法
◆ 後天的な能力を1人称で1対1で褒める
◆ 叱る目的を間違えない
◆ 叱る内容は1つにする
◆ 信頼貯金を借金にしない
◆ 対立を避けるのは危険で弊害あり
◆ コンフリクトマネジメントが注目されるように
◆ 意見や行動の背後にある相手の深層を知る
◆ ソフトな否定パターンをいくつか用意しておく
この本の締めくくりとして著者は、「1日1ミリの成長を目指しましょう」「大事なのは続けることです。」と述べています。
そして、「楽しく仕事ができる人を増やす」という著者のミッションを紹介しています。
あなたも本書を読んで、世の中や皆様の人生を明るくするための1つのスキルとして、「武器としての伝え方」を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3209日目】