「上司や先輩という影響力のある立場の人には、型破りと形無しの違いや守破離という考え方を自分なりに大事にしてほしい」と述べている本があります。
本日紹介するのは、学習院大学卒業後、全日本空輸(ANA)に入社して教育訓練インストラクターを務め、オリエンタルランドに出向してディズニーのサービスや教育を学び、さらにジャパネットたかた、再春館製薬所グループを経て、現在は独立してコミュニケーション講師として活動する桑野麻衣さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
桑野麻衣『部下を元気にする、上司の話し方』(クロスメディア・パブリッシング)
この本は、人材育成や部下指導という仕事は、自分自身のノルマ達成や昇進、昇給とは違う喜びと幸福をもたらしてくれることを伝えてくれる書です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.型破りな上司と形無しな上司
2.男性・女性、年上・若手、論理的・感情的、どんな人でも伝わる話し方
3.部下が生まれ変わったかのように、やる気を出し始める、上手な聴き方
4.部下を元気にする上司のマインドセット
この本の冒頭で著者は、「型がある人間だから型破りができるのであって、そもそも型が無いのであれば単なる形無しにしかすぎない」と述べています。
その決定的な違いは、型破りができている人間は「他人に自分の価値観ややり方を強要しない」という点だ、と著者は説明しています。
この本では部下を元気にするための、全部で46のルールが解説されています。とくに共感できる主なルールは以下の通り。
◆ 「褒める」こと、「叱る」ことより、部下に深く関心を持つことが大切
◆ 過去の武勇伝を語るのではなく、現在進行形の実践者であること
◆ 感情的な部下には期待+第一感情や、第三者からのメッセージを伝える
◆ 論理的な部下には、相手の言い分を聞き、理由を伝える、成功の要因を言語化してもらう
◆ しくじりエピソードでポジティブな自己開示を
◆ 語尾までこだわる
◆ 指示する時は部下の明るい未来を想像してもらう
◆ メールコミュニケーションでは一方的な指摘は厳禁
◆ 今できることを宣言してもらう
◆ どのような時にもメモを取る
◆ 自分の持つ影響力を知っておく
◆ 部下のことは穴が開くほど観察する
◆ 部下にしてほしいことは、まずは自分が相手にする
◆ 自ら学びの場に足を運ぶ
◆ 部下を褒める前に自分の好きなところを100個書き出す
この本は、著者の桑野麻衣さんにとって2冊目の本ですが、1冊目を書く時から、この2冊目の内容の本を書きたかった、ということです。
1冊目の著書はこちらで、併せて読むと、コミュニケーションに大切なポイントがさらによく理解できるでしょう。
どちらの本も、著者の経験が惜しみなく披露されていて、想いがよく伝わってくるのでお薦めです。
あなたも本書を読んで、部下を元気にするコミュニケーションを学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!