書評ブログ

『マッキンゼーで当たり前にやっている働き方デザイン』

マッキンゼーの人たちが当たり前にやっていた「ワーク・アズ・ライフ」という、いつでも、どこでも、何をしていても、自分のやっていることが人生を充実させ、幸せにしていると実感できる働き方を、「働き方デザイン」として紹介・解説している本があります。

 

 

本日紹介するのは、米国デューク大学MBA取得、シカゴ大学大学院修了、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ワトソンワイアットなどの外資系コンサルティング会社を経て独立、現在はエグゼクティブコーチ、作家、TM瞑想教師、センジュデザインワークス代表取締役大嶋祥誉さんが書いた、こちらの書籍です。

 

大嶋祥誉『マッキンゼーで当たり前にやっている働き方デザイン』(知的生きかた文庫)

 

 

この本は、マッキンゼーの人たちが「ワーク・アズ・ライフ」として実践している「自分の好きなことを軸にして、好きなように働き、自分が得たい成果も手にできる、ストレスもない働き方」をするための「働き方デザイン」を伝えるために書かれた書です。

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

1.働き方デザインをしなければ生き残れない時代

2.働き方戦略はこうデザインする

3.働き方戦略の実現に必要な10のスキル

4.働き方デザインを加速させる思考と行動

5.働き方デザインをつねに進化させる

 

 

この本の冒頭で著者は、自らの経験をもとに作った3段階で働き方をステップアップする「働き方デザイン」を以下の通り紹介しています。

 

◆ 働き方 1.0(組織): 組織の中で自分を高める、時間ベース、自分を磨く手段

◆ 働き方 2.0(自立): 得意分野を深堀リ・拡大、成果ベース、自己実現・自己表現の手段

◆ 働き方 3.0(共存): 人に与える・つながる、進化・貢献ベース、「好き」の追求

 

 

本書の前半では、「働き方デザインをしなければ生き残れない時代」について、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 自分の頭で考える習慣がやりたいことをやり結果を出すために欠かせない

◆「働きからデザイン」とは、生きること(ライフ)を楽しむための設計図

◆ 死の間際に「やれなかったこと」を後悔する人が多い

◆ ワーク・アズ・ライフ(人生としても仕事)を考える時代

 

◆ 自分の働き方を決める4つの質問

①自分の強み、スキル、得意なものは何か?

②自分はどんな価値を提供できるのか?

③自分はどんな進化・成長をしていきたいのかz・

④自分はどんな報酬を得たいのか?

 

 

この本の中盤では、「働き方戦略はこうデザインする」および働き方戦略の実現に必要な10のスキル」について、著者の考え方を紹介・説明しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ どんな仕事についても実現できる「働き方 3.0」

◆ 今いる場所や与えられている機会を生かし、「働き方デザイン」を作り上げる

◆ 他人の靴を履く思考作業「シックスハット法」

◆「複業」を検討することで、自分の可能性を広げられる

◆ 直感に従うことでセレンディピティをつかむ

◆「幸福度」を軸にする

 

◆ やりたくないことを明確にするのが戦略

◆ 他者と差別化できるスキルを磨き、バリューを提供する

◆ 戦略的な掛け算による差別化でブルーオーシャンで戦う

◆ 普通の人がプロを使いこなす時代

◆ 自分が好きなことのコミュニティに参加、なければ自分で作る

 

◆「働き方デザイン」の10のスキル

①背景読み取り力

②自己肯定力

③オタク力

④スタートダッシュ力

⑤休息力

⑥振り返り力

⑦編集力

⑧信用力

⑨雪だるま力

⑩カメレオン力

 

 

本書の後半では、「働き方デザインを加速させる思考と行動」および働き方デザインをつねに進化させる」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。

 

◆ 早く取りかかり、早めに失敗する

◆ 不安の乗り越え方は、①ノートに書き出す、②乗り越えた人に相談する、③チャートを使う

◆「好き」と「得意」のマトリックスを書き、「好きでないが得意なこと」は減らす

◆ PMA(Positive Mental Attitude): どんな状況でも「自分に何ができるか」を問い、前を向く姿勢

◆ 好きなことを無邪気に純粋にやって価値を提供する

 

◆ 年齢は単なる記号、可能性を試す行動を

◆ 収入の10%を自己投資に当てる

◆ 透明性を持つ人が評価される社会に

◆ 心身をクリアする時間を持つ

◆ 情報を捨てて脳に「余白」を

 

 

著者の大島祥誉さんは、「人生100年時代を迎え、60歳で仕事をリタイアした後に、40年間も年金をもらい続けのんびり暮らす、という未来はもう描けません。」と述べています。

 

 

そして、「年金の支給開始年齢も65歳、70歳、75歳と、どんどん引き上げられ続けていきます。たとえ80歳になっても、元気なうちは何らかの形で、社会に関わり続けていくことが当たり前の社会がやってくるでしょう。」と続けていて、私の見方と全く同じです。

 

 

だからこそ、この「ほぼ確実にやってくる未来」に対応するためにも、戦略的に「働き方」をデザインしていく必要がある、としており、ぜひ20代、30代、40代に人には本書を一読するようお薦めしたい。

 

 

この本を読んで働き方をデザインすれば、50代以降に好きなことで起業して長く働き続ける、私が提唱する「定年ひとり起業」には間違いなく成功するでしょう。

 

 

あなたも本書を読んで、3ステップで「ワーク・アズ・ライフ」を実現する「働き方デザイン」を学び、実践してみませんか。

 

 

2022年5月6日に、大杉潤のYouTubeビジネススクール【第228回】マッキンゼーで当たり前にやっている働き方デザインにて紹介しています。

 

 

 

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

 

 

では、今日もハッピーな1日を!【2733日目】