「50代からの人生の黄金期を作ろう」と提案している書があります。本日紹介するのは、三井物産やホリプロなどを経て独立した古川裕倫さんが書いた、こちらの書です。
古川裕倫『あたりまえだけどなかなかできない51歳からのルール』(明日香出版社)
この本は、50代を「会社人生の第4コーナー」で、且つ「第2の人生の第1コーナー」と位置付け、知識と想いを次世代へ順送りして伝える「人生の黄金期」としています。
本書は以下の10部構成に分類して、合計100のルールを提示しています。
1.51歳からの生き方のルール
2.ワンランク上のリーダーのルール
3.51歳からの育て方のルール
4.51歳からのコミィニケーションのルール
5.51歳からのキャリアのルール
6.51歳からの学びのルール
7.51歳からの家族のルール
8.第2のスタートのルール
9.51歳からの遊びと健康のルール
10.51歳からの聞いていくルール
本書には所々に、先人が述べた名言が登場します。冒頭の日露戦争で活躍した秋山好古の次の言葉などです。
「単純明快に生きよ」
「人間生涯で一事を成せばよい」
また吉田松陰の弟子であった高杉晋作の辞世の句も印象的です。
「おもしろきこともなき世をおもしろく すみなすものは心なりけり」
さらに著者がメンターとして尊敬する島田精一さんの書いた『仕事に必要な言葉』(かんき出版)を紹介して、島田さんがメキシコ駐在時代に無実の罪で投獄され精神的に辛かった時に友人から差し入れられた次の言葉も記しています。
「朝の来ない夜はない」
「夜明け前が一番暗い」
こうした言葉を「座右の銘」として、つねに心に持って生きることは大切なことでしょう。
本書で挙げられている「100のルール」はいずれも示唆に富むものですが、私にとって響いたルールをいくつか紹介します。まずは50番目にある「学びの3原則」で、以下の3つになります。
1.会社で学ぶ
2.人から学ぶ
3.書物から学ぶ
本書では、司馬遼太郎さんの『坂の上の雲』や『竜馬がゆく』を採り上げています。
これらはビジネスパーソンの『メンター原書』として最も広く長く読まれている名著であることは異論のないところでしょう。
もうひとつ、第73番目にある「第2の人生を楽しんで考え始めよう」というルールを紹介します。これは、一般的に会社員が定年を迎える60代以降の人生設計のことです。
著者の提言は、楽しみながらイメージを膨らませて考え始めよう、ということです。私の場合はもっと踏み込んでいて、60歳以降を充実した人生にするために50代から「定年前起業」をしよう、ということです。
どちらにしても著者の古川さんが述べるルールに私も強く共感しました。ほかにも、家族や健康も含めて様々な分野で参考になるルールが数多く提言されていて本書で得るものは大きいでしょう。
あなたも本書から50代の時にしておくべきルールを学び、人生設計に活かしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を