「やりたいことを見つけることと、仕事として続けられるかは別の話です。せっかくやりたいことを仕事にしても、さまざまなプレッシャーからやめてしまうは本当にもったいない。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、元国税専門官、フリーライターで、Y-MARK合同会社代表、一般社団法人かぶきライフサポート理事の小林義崇さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
小林義崇『新しいフリーランスの歩き方』(扶桑社)
この本は、「食べていけるフリーランス」になるための戦略、フリーランスとして幸福な人生を送る方法を伝えてくれる書です。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.自分の立ち位置を見つける
2.自由になるための書く力
3.無理しないお金との付き合い方
4.自分でメンタルを整える
この本の冒頭で著者は、「時間や場所、人間関係にとらわれないライフスタイル、自分の力で仕事を切り開く喜び、何より刺激的な出会いに満ちたフリーラーターの仕事と出合えたことに感謝していますし、ずっと続けたいと心から願っています。」と述べています。
本書の前半では、「自分の立ち位置を見つける」について以下のポイントを説明しています。
◆ 人から見た「自分の強み」を使って誰かの課題を解決する
◆ 営業が苦手でも「自分の売り」を発信すれば仕事の依頼が来る
◆ 名刺・SNS発信・ホームページ・交流会は重要
◆ マインドマップを描いて、自分が扱う分野の全体像を把握する
◆ 一緒に取材に行って「恥ずかしくない人」であることがオファーの秘訣
この本の中盤では、「自由になるための書く力」および「無理しないお金との付き合い方」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆「書く力」とは、人に理解してもらえる文章を作成する力
◆ 公用文の基本:①正確に書く、②わかりやすく書く、③気持ちに配慮して書く
◆ わかりやすく書く3ポイント:①伝えることを絞る、②難しい用語を避ける、③必要に応じて図表を使用する
◆ 文章クオリティを高めるポイント:一文を短くする、一文の論点は一つにする、箇条書きを利用する、基本的な語順を踏まえる、主語と述語の関係がわかる、接続助詞や中止法を多用しない、同じ助詞を連続して使わない、飾語は長いものから示す、受身形をむやみに使わない、二重否定は極力使わない、主語と述語・修飾語と被修飾語は近くに、複数の意味に取れる表現をしない、読点のつけ方で意味が変わる
◆ リサーチで正しい情報を取る
◆ フォーマットを活用して書く
◆ AIにはない書き手の感情や人生経験を込める
◆ 文章は書けば書くほど、資産になる
◆ 社会保険料の負担は増えるのに、もらえる年金は減るフリーランス
◆ 青色申告特別控除65万円で、お金を払わずに課税所得を引き下げて節税する
◆ 青色事業専従者給与を払って必要経費にする
◆ フリーランスの老後資金準備は、付加保険+小規模企業共済、NISA、iDeCoの順で
◆ 今後はインボイス登録を行って課税事業者になることも視野に入れる
本書の後半では、「自分でメンタルを整える」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ できるだけ「やりたいこと」の割合を増やす
◆ モーニング・ルーティンをする(モーニングページ、体操、瞑想)
◆ スケジュールに余白をつくる
◆ 短期サイクルの仕事と長期サイクルの仕事のバランスが重要
◆ 良い縁は続き、そうではない円は続かない、人間関係は「時計の針」のようなもの
本書で提唱しているブランディング、伝わる文章力、節税やメンタルに関する考え方は、拙著『定年ひとり起業』シリーズ三部作および『1日1テーマ読むだけでやりたくなる 定年ひとり起業』(いずれも自由国民社)で推奨している生涯現役のキャリア開発、情報発信の継続、サードプレイスなどコミュニティの重要性などと共通するコンセプトが多く、強く共感しました。
この本の締めくくりとして著者は、「スペインでの経験を通して僕が思ったのは、『これからはもっと外に出ていきたい』ということ。色々な場所に足を運び、色々な人と出会いたいと思ったのです。」と述べています。
あなたも本書を読んで、食べていけるフリーランスに必要なブランディング、伝わる文章力、お金やメンタルについて学び、新しいフリーランスの歩き方を実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3559日目】