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『仕事の「整理ができる人」と「できない人」の習慣』

「本書でお伝えする『整理ができる人』とは、職場、仕事、タイムマネジメント、人間関係、思考、感情など、あらゆることが整っている、整理ができる人のことを指しています。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、東京農工大学卒業後、家電メーカーに入社、現在もフルタイムで勤務しながら「片づけパパ」として活動、モノを整理することで「心」や「思考」も整理され、プライベートや仕事の進め方、人間関係など人生全体に好循環が生まれるオリジナルメソッドを提唱している大村信夫さんが書いた、こちらの書籍です。

大村信夫『仕事の「整理ができる人」と「できない人」の習慣』(明日香出版社)

 

この本は、マネジメント理論をもとに「物事をどうにかしてうまくいかせる」方法を、エピソードを交えながら具体的に再現性のある内容としてまとめ、「整理ができる人」と「整理ができない人」を対比する形で伝えてくれる書です。

 

本書は以下の6部構成から成っています。

1.「片付け」の基本編

2.効率をUPする「職場の整理」編

3.ムダもミスもなくなる「タイムマネジメント」編

4.最高の結果を出す「目標達成」編

5.人間関係がラクになる「コミュニケーション」編

6.決断力・集中力UP! 「思考の整理」編

 

この本の冒頭で著者は、「あなたが『整理ができる人』でも、部下や同僚が『整理ができない人』なら、その人の思考を推察できますし、どうやったら整理ができる人になってもらえるかのヒントにもなると思います。」と述べています。

 

本書の前半では、「片付けの基本編について以下のポイントを説明しています。

◆ 片づけとは、整理⇒収納⇒維持のサイクルを回すこと

◆ 片づけにセンスはいらない、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)で仕組化する

◆ 思い出の品はモノにこだわらずデータとして残す

◆ 最低限のモノを都度手に入れるようにする

 

この本の中盤では、「効率をUPする職場の整理編」「ムダもミスもなくなるタイムマネジメント編」および「最高の結果を出す目標達成編」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 書類は使う頻度で「保存」と「保管」に区別して収納する

◆ 無理に決断せず、一定期間「迷い箱」で保留する

◆「5Sタイム」をあらかじめ設定する

◆ 配置の一貫性を保つと集中力がアップする

 

◆ 重要だけど緊急性の低いタスクを意識する

◆ 業務は工夫・改善からでなく「排除する」ことから始める(ECRSの原則)

◆ 日程は自分の候補を先に出してスケジュールを調整する

◆ 目次を見て、気になるところだけを読む

 

◆ 目標達成後の光景(ビジョン)を具体的に思い描く

◆ 情報はデータ化して、クラウドサービスなどで管理・活用する

◆ SMARTで具体的な行動に結びつけた目標設定をする

◆ インプット:アウトプット=3:7で、とにかく実践してみる

 

本書の後半では、「人間関係がラクになるコミュニケーション編および「決断力・集中力UP! 思考の整理編」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 自己紹介でベネフィットを具体的にイメージできるように伝える

◆ 雄弁は銀、沈黙は金、時と場合によって使い分ける

◆ 相手に寄り添い、良い質問を投げかける

◆ 虫の目、鳥の目、魚の目のほか、コウモリの目(反対から見る)の4つの目で考える

◆ スキルは「好き」なことを通して身につける

 

本書で提唱しているタイムマネジメントに関する「整理」の考え方については、拙著『12000冊のビジネス書を読んで試した経営コンサルが 名著100冊から「すごい時間のつかい方」を抜き出して1冊にまとめました』(WAVE出版)にて紹介・説明しているコンセプトと共通する部分が多く、強く共感しました。

 

この本の締めくくりとして著者は、次の3つの「間」が大切だと説明しています。

1.「空間」を整理するための「片づけ」

2.「時間」を整理するための「タイムマネジメント」

3.「仲間」を作るための「コミュニケーション」

 

あなたも本書を読んで、「整理ができる人」を目指して、すぐに行動をしてみませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3560日目】