書評ブログ

『精神科医が教える50歳からの時間の使い方』

「還暦までの時間の使い方が、セカンドライフを豊かにする」「時間と向き合うと、セカンドライフが見えてくる」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1952年生まれ、慶應義塾大学医学部卒業後、同大学精神神経科入局、1990年から2年間、米国カリフォルニア大学へ留学、東海大学医学部教授、聖路加国際病院リエゾンセンター長・精神腫瘍科部長、聖路加国際大学臨床教授を経て、2017年より保坂サイコオンコロジー・クリニック院長保坂隆さんが書いた、こちらの書籍です。

 

保坂隆『精神科医が教える50歳からの時間の使い方 セカンドライフがうまくいく!』(新星出版社)

 

この本は、70歳台になった健康寿命(人のお世話にならない健康な年代)を少しでも延長するよう努力しつつ、この時期の人生を充実させてセカンドライフの意義を考えていこうという狙いで書かれた本です。

 

 

本書は以下の4部構成から成っています。

 

1.セカンドライフの準備は50代からはじめよう!

2.充実したセカンドライフのために。50歳からの賢い時間の使い方、考え方

3.50歳から習慣にしたい、毎日が充実する過ごし方

4.セカンドライフが楽しくなる 50歳からの心がけ

 

この本の冒頭で著者は、「50代の時間の有効な使い方を軸に、仕事との関わり方、家族とのつきあい方、脳の活性化、心の癒し方、社会貢献など、セカンドライフを充実させるためのテクニックを紹介していきます。」と述べています。

 

 

本書の前半では、「セカンドライフの準備は50代からはじめよう!ついて、以下のポイントを説明しています。

 

◆ 50代はセカンドライフの準備の時間を持つこと

◆ セカンドライフのテーマや課題を見つけるために「自分史」をつくる

◆ セカンドライフがより鮮明になる「ワークブック」を活用

◆ セカンドライフを快適に過ごすには、社会と接点を持つ多様な働き方を

 

◆ 50代の10年間は「学ぶことそのものを目的」にする特別な時間

◆ 家庭内で役割分担を見直し、かかりつけ医をもって健康管理

◆ 年に一度は資金会議の時間を持ってお金の不安をなくす

◆ 会社や家庭以外の場所を持って「定年難民」を回避

 

 

この本の中盤では、「充実したセカンドライフのために。50歳からの賢い時間の使い方、考え方について解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆ 50代の時間を上手に使うコツは、「やりたいこと」を決めて続ける

◆ スケジュールは「80%主義」にシフトして柔軟に考える

◆ 好きなことを楽しむ時間がセカンドライフを豊かにしてくれる

◆ 時間は自ら作り出す

 

◆ 趣味は複数持って、多様性をもたせることがポイント

◆ 自ら整理整頓して、家を快適な空間にし、脳トレにもなる

◆ セカンドライフでは、ひとりの時間を楽しめる「孤独力」が鍵

◆ 孤立に陥らない予防策は、誰かと会話すること

◆ 自分の考えに固執せず、社会とのつながりを持ち続ける

 

 

本書の後半では、「50歳から習慣にしたい、毎日が充実する過ごし方および「セカンドライフが楽しくなる 50歳からの心がけ」について考察しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆ 朝の散歩を習慣にして、「幸せホルモン」のセロトニンを分泌させる

◆ たまには外で朝食を摂る

◆「8020運動」のための歯磨き習慣で、脳に刺激を与え、誤嚥性肺炎を予防

◆ 毎朝の白湯を習慣にして、身支度を整えて「清潔感」を意識する

 

◆ 笑いや笑顔は、呼吸を深め、健康と長寿のパワーを秘めている

◆ 昼食後の短時間睡眠は認知症予防効果がある

◆ カラオケや音読は、脳の活性化に有効

◆ スロージョギングや脚のプチ筋トレは健康寿命を延ばす

 

◆ ストレスを感じたら腹式呼吸で深呼吸

◆ 平均体温が1℃上がれば、免疫力は60%アップ

◆ マインドフルネス瞑想で脳を休める

◆ 良好な人間関係には、聞き上手と相手との適度な距離感

◆ 生きがいとは「生きててよかった」と思うこと

 

この本の締めくくりとして著者は、「セカンドライフは、人間性で勝負。それぞれの個性で周囲に愛される人になりましょう。」と述べています。

 

 

あなたも本書を読んで、セカンドライフがうまくいく「50歳からの時間の使い方」を学び、実践してみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3300目】