「地域の幸福度」という問題意識で試行錯誤を重ね、日本の全47都道府県のどこの地域に暮らすことが幸せなのかという調査研究を行い、ランキングを作成した本があります。
本日紹介するのは、一般財団法人日本総合研究所が編集、日本ユニシス株式会社総合技術研究所がシステム分析協力し、日本総合研究所会長、多摩大学学長の寺島実郎さんが監修した、こちらの書籍です。
寺島実郎 編『全47都道府県幸福度ランキング 2018年版』(東洋経済新報社)
この本は、現行指標、先行指標のそれぞれと、基本指標および5分野(健康・文化・仕事・生活・教育)の各指標の値を、比較可能な数値(標準化変量)に置き換えて、都道府県のランキング(順位付け)を行ったものです。
2012年に調査研究をスタートし、今回の2018年版は、2016年版に続く第4弾になります。
まず、総合ランキングの上位は以下の通りです。
1.福井県
2.東京都
3.長野県
4.石川県
5.富山県
ちなみにワースト5位は、47位から順に、高知県・青森県・沖縄県・長崎県・大阪府となっています。
また基本指標(人口増加率・一人当たり県民所得・国政選挙投票率・食料自給率・財政健全度)のランキング上位は次の通り。
1.東京都
2.愛知県
3.山形県
4.島根県
5.滋賀県
次に分野別では、「健康」の上位は、滋賀県・山梨県・富山県・沖縄県・石川県で、生活習慣病の少なさや健康寿命などの指標があります。
「文化」分野では、東京都・京都府・大阪府・愛知県・大分県の順で、教養・娯楽費支出や書籍購入額、留学生数など、大都市が上位に来ています。
また、「仕事」「生活」「教育」の各分野では、福井県や富山県が上位に入っていて、それが総合ランキングの上昇に寄与しているものと思われます。
この本で、「地域の幸福」を考える上での基本認識と、地域を取り巻く変化として、監修者の寺島さんは、以下の点に留意するよう述べています。
◆ アジア・ダイナミズム
◆異次元の高齢化社会とジェロントロジー
◆ 総合交通体系の変化
◆ 「デジタル・エコノミー」時代の到来
ジェロントロジーについては、こちらの寺島実郎さんの著書もご参照ください。
あなたも本書を読んで、地域の幸福度について、より深く考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を