歴史から日本の「今」が見えてくる、として400年の流れをつかむ「教養としての日本史」を解説する書があります。本日紹介するのは、竹中平蔵さんの、こちらの新刊書です。
竹中平蔵『400年の流れが2時間でざっとつかめる教養としての日本経済史』(KADOKAWA)
この本は、エコノミストが書いた「教養としての日本経済史」です。著者の竹中さんは、歴史の流れには大きく次の3つのポイントがある、と言います。
1.経済の変化
2.海外の影響
3.リーダーとなる人物の登場
これらは歴史が証明している、ということです。つまり、①歴史が動くときには大きな経済構造の変化があり、②海外の影響を受けて歴史が動くことがあり、③歴史の中で、その時代を担った人物がいた、ということです。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.「日本経済」はここから始まった-共同体の起源から明治維新へ
2.繰り返される経済危機と新産業の誕生-奇跡の1920年代
3.あの頃は今より豊かだったか-戦後復興から高度成長へ
4.東京オリンピックがもたらしたもの-高度成長の時代
5.ジャパン・アズ・ナンバーワン?-ニクソン・ショックと石油危機
6.音楽が止まるまでダンスはやめられない-レーガノミクスからバブル、そしてバブル崩壊
7.バブル後のまだらな四半世紀-改革と政権交代とアベノミクス
8.そして、これから-歴史に学ぶ日本経済の課題
上記の構成により、「2時間」という短時間で、400年の流れがざっとつかめるようになっています。
本書では、以下の答えは全て「歴史」にあった、と述べています。
◆ なぜ、オリンピックには経済効果があるのか?
◆ アベノミクスと吉宗の改革の共通点とは?
◆ 「失われた20年」とは何だったのか?
◆ なぜ、日本は省エネ大国になったのか?
◆ 日本人は本当に、「思い切った改革」が苦手なのか?
最後に、この本を貫く著書・竹中平蔵さんから、とくに若い人に向けたメッセージをお伝えします。以下の言葉です。
「川を上り、海を渡れ。」
「川を上れ」とは歴史をさかのぼって見識を深めよ、「海を渡れ」とは海外に向けて視野を広げよ、という教えです。
私も仕事や生活をする中で、つねに意識して心に持っている「姿勢・考え方」です。世の中は、「時間」と「空間」を俯瞰して見なければ真実の核心は見えてきません。
とくにビジネスで将来を予測する立場の経営者、起業家、企業参謀の方々には欠かせない資質だと思います。
あなたも本書を読んで、400年の「日本経済史」を概観し、今後の日本経済の課題を考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!