立入勝義氏は、日系企業の米国子会社に勤務して渡米し、その後独立した。ブログ作家、ソーシャルメディア・プロデューサーとして活躍している。
本書は、ソーシャルメディア先進国である米国の最新動向を解説し、将来どんな方向に進んでいくかを予測した書だ。立入氏は米国でのビジネス経験が豊富で、米国のソーシャルメディアの隆盛や今後の展開に詳しい。
フェイスブックやツイッターが勝ち組の代表と言われているが、両社の何が強くて評価されているのか、その解釈は分かり易く、予測についても説得力がある。
ソーシャルメディアを活用したマーケティングの現在と明日について記述された箇所は本書のハイライトだ。ソーシャルメディアによってビジネスのあり方が変わり、まさに革命と呼ぶに相応しい。
本書の最終章では、ソーシャルメディア革命の近未来図が描かれている。要点は以下の3点だ。
1.ソーシャルメディア時代は 「個」 の時代
2.ソーシャルメディアはインタラクティブ(双方向)な情報発信
3.ソーシャルメディア時代の2大キーワードは、起業家精神と世界水準
ソーシャルメディア革命は米国溌で起こったが、日本をはじめ、その流れは世界に広がっていくだろう。今後のビジネスのあり方も、社会生活そのものも大きく変えてしまう、まさに革命だ。
全てのビジネスパーソン、生活者に本書を薦めたい。