苦しみや困難にぶつかった時、ひとつの言葉が思いがけないヒントを与えてくれる場合があります。ある人が話した言葉をずっと覚えていたり、ある一言が励ましになったという経験はありませんか。そこで今日はこの本を紹介します。
幸運社編『必ず感動する言葉が見つかる座右の銘2000』(中径の文庫)
この本は、心の支えになる「座右の銘」を2000紹介しています。言葉は人の心の拠りどころになり、あらゆる意味で豊かな人生を送るためには心の支えが必要です。
人生の岐路に立ったとき、決断を迫られたとき、大きな波に襲われたとき、「座右の銘」があれば、そのつらさに耐えられ、くじけずに希望を持ち続けることができるのではないでしょうか。
この本に登場するのは、様々な分野の達人の言葉です。それぞれの分野で経験を重ね、大きな成果をあげた彼らの言葉には重みがあり、すばらしいヒントに満ちています。以下の6つの構成で紹介しています。
1.落ち込みそうになったとき ~自分を奮い立たせる言葉~
2.人生を投げ出したくなったとき ~失敗から立ち上がる力をくれる言葉~
3.大きな岐路に立ったとき ~決断させてくれる言葉~
4.人間関係で傷ついたとき ~愛の素晴らしさを思い出せる言葉~
5.生き方に迷ったとき ~希望を追う元気をくれる言葉~
6.心に悩みを抱えたとき ~気持ちをすっきりさせてくれる言葉~
これらの紹介されている言葉の中には、私が以前から心の支えとしている言葉もありますし、今回深い感銘を受けて、新たに「座右の銘」とした言葉もあります。印象に残った言葉を以下に挙げておきます。
1.偶然は準備のできていない人を助けない(パスツール・フランスの生化学者)
2.古い習慣があなたを困った目に遭わせているなら新しい習慣を考えだし実行しなさい(マーフィー・アメリカの教育者)
3.人生というものを一言でいえば、心を高めるプロセスである(稲盛和夫・京セラ創業者)
4.チャンスは貯蓄できない(樋口廣太郎・実業家)
5.傲るな、企業は社会に存在させていただいているものだ(P.Fドラッカー・アメリカの経営学者)
6.人間は知と行だけではダメだ、そこには必ず誰にも負けないという信念が必要だ(五島慶太・東急グループ創業者)
7.うまくいかなくても、やったことは全部、将来の自分のプラスになります(孫正義・ソフトバンク創業者)
8.大切なのは今自分がやっていることが好きであるかどうか、それさえあれば自分をみがこうとするし常に前に進むことができる(イチロー)
9.夕映えが美しいように、老人の場所から見た世界は美しいのです(伊藤整・作家)
10.現在悩んでいることは一年後には消えてしまう(斎藤一人・実業家)
この本では、名言の解説は付けていません。読者なりに自由に解釈し、創造の世界を広げてもらえればという配慮からです。この本を読めば、あなたの「心の言葉」となり、「人生の道標」となる名言がきっと見つかるでしょう。
皆さんも、自分の「座右の銘」を見つけて、「豊かな人生」を送りませんか。
では、今日もハッピーな1日を!