「還暦は第二の成人式で、晩年こそ新たな人生の始まりだ」と提唱する雑誌特集があります。『別冊歴史読本84』(新人物往来社)です。
2007年11月に出版された特集号ですが、生涯現役を貫いた生き方の秘訣が学べます。そこで本日紹介するのはこちらの別冊雑誌特集です。
『晩年長寿の達人たち-生涯現役の秘訣』[別冊歴史読本84](新人物往来社)
この雑誌特集は、健康長寿で生涯現役を貫いた遅咲きの達人80人の「黄金の晩年の生き方」を紹介して、私たちの定年退職後の過ごし方・生き方に多くの示唆を与えてくれます。
歴史上の人物のほか、晩年まで活躍した政治家、経営者、女優をはじめ、現役で今なお活動する「長寿の達人」の方々まで、紹介されている人物は多岐にわたっています。
特集の構成は以下の通りです。
1.長寿の達人ベスト10
2.百歳代(15名)
3.90歳代(35名)
4.89歳以下(21名)
ベスト10以外の方としては、高木東六、加藤シヅエ、石井桃子らが百歳代、尾崎行雄、鈴木大拙、出光佐三、井伏鱒二、徳富蘇峰、松下幸之助、森重久弥、淡谷のり子、土光敏夫、渋沢栄一、岸信介らが90歳代として紹介されています。
長寿の達人ベスト10は以下の10名です。必ずしも年齢順ではなく、「長寿の達人」という観点のようです。尚、現役で活躍する方については2007年11月当時での年齢を記しています。
1.泉重千代(120歳): 人類史上初めて迎えた百二十歳の「大還暦」
2.蟹江ぎん(108歳): 好奇心とチャレンジ精神で国民のアイドル
3.平櫛田中(107歳): 木彫一筋を貫いた現役最長寿の価値
4.大西良慶(107歳): 「感謝、感謝」で日々を生きた長老
5.三浦敬三(101歳): 息子に受け継がれた百年の夢のシュプール
6.安藤百福(96歳): 即席麺の開発に生涯をかけた食の革新者
7.日野原重明(96歳・当時): 生涯現役医師を貫き、「新老人運動」を実践
8.吉田茂(89歳): 終戦の大混乱を乗り切り、引退後は悠々自適
9.昭和天皇(87歳): 皇居の草花を観察しながらの徒歩出勤が日課
10.森光子(87歳・当時): 「80過ぎにして、この若さ」を保つ女優の修羅道
この「長寿の達人」の方々の生活や長寿の秘訣が具体的に記されているのがこの特集ですが、いずれも重みのある「生き方」が描かれ、胸がいっぱいになる思いです。
やはり「人生の達人」の生き方には学ぶところが多く、まだまだ自分は修行が足りないと思わざるを得ません。詳しくはぜひ、本誌特集をお読みいただきたいと思います。
最後に、120歳で2度目の還暦である「大還暦」を、人類史上初めて迎えられた泉重千代さんの「長寿十訓」を以下に紹介します。
1.万事、くよくよしないがいい
2.腹八分めか、七分がいい
3.酒は適量、ゆっくりと
4.目がさめたとき、深呼吸
5.やること決めて、規則正しく
6.自分の足で、散歩に出よう
7.自然が一番、さからわない
8.誰とでも話す、笑いあう
9.歳は忘れて、考えない
10.健康は、お天とう様のおかげ(ご先祖さまに感謝)
いずれも健康にとって大切なことだ、と心に沁みます。私も予てから「白寿」の99歳まで生きることを目標にしてきましたが、この特集を読んで、「センテナリアン」(=百歳代)を目指そうと思いました。
皆さんの想いはいかがでしょうか?
では、今日もハッピーな1日を!