「いったいなぜ、いつから『仕事ができるようになりたい』という願望が消えてしまうのでしょう。」「それはおそらく、仕事で何度も『壁』にぶつかり、大きな無力感を覚えたからではないでしょうか。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1975年東京都生まれ、筑波大学環境科学研究科修了、Deloitteで12年間経営コンサルティングに従事し、社内ベンチャーの立ち上げにも参画、その後独立して、オウンドメディア支援のティネクト株式会社を設立、自身が運営するメディア「Books & Apps」は月間200万PVを超えている安達裕哉さんが書いた、こちらの書籍です。
安達裕哉『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』(日本実業出版社)
この本は、2015年8月に自らのメディア「Books & Apps」の中のブログを厳選して書籍化した『「仕事ができるやつ」になる最短の道』(日本実業出版社)を再構成および加筆修正したものです。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.「実行力」は人生を変えるための最強の武器
2.「決断力」はフレームを知ってこそ身につく
3.「コミュニケーション力」はちょっとした工夫で大きな差がつく
4.「考え抜く力」は物事の本質を教えてくれる
5.「働きかけ力」は人生を豊かにする強力な味方
この本の冒頭には、「仕事ができる人」になるための5つのステップがとじ込み付録として掲載されています。
本書の前半では、「実行力は人生を変えるための最強の武器」ついて、以下のポイントを説明しています。
◆ 人生を変える6つのこと:①小さな習慣、②次の習慣に挑戦、③挫折したら次の習慣を設定、④他人のせいにしない、⑤人に親切にする、⑥人生を変えようと思う意思を持つ
◆ まずはやってみてデータを検証する科学を活用する
◆ アウトプットを中心にスキルアップする
◆ 人生は有限なので、勇気をもって目標を決める
◆ 最初に案を出せるように一生懸命、勉強する
この本の中盤では、「決断力はフレームを知ってこそ身につく」および「コミュニケーション力はちょっとした工夫で大きな差がつく」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 働く6つの意義:①お金、②明確な目標、③出会い、④学び、⑤信用、⑥自信
◆ 経営に大切な3点:①給与を払うこと、②利益の大切さ、③安定した収入の必要性
◆ コミュニケーションは、礼儀・情報提供・寛容さ、感情理解・価値観・時間のスキル
◆ 努力することで、人生は不安なく送れる
◆ 人生の貴重な時間を無駄にしない
◆ 会話のコツ2つ:①相手の話したいことを聞いてあげる、②相手の聞きたいことを話す
◆ 相手の立場から自分の話を見る
◆ 相手の意見を合理的だと考えてみる
◆ 任された仕事は、納期・成果を確認し、分割して難しい仕事から始め、相談・説明責任を果たし、前例を探す
◆ 相手の趣味、好きなことを聞くのがコミュニケーションの極意
本書の後半では、「考え抜く力は物事の本質を教えてくれる」および「働きかけ力は人生を豊かにする強力な味方」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 頭のよさに加え、勇気・人望・行動力が大切
◆ 基本8項目:①時間管理、②文章力、③ディスカッション、④会議の仕切り、⑤人前で話す、⑥読解力、⑦自分で考える、⑧マナー
◆ 副業は「稼ぐ練習」で、考え抜き、修正して、やり続ける力が身につく
◆ 自分より優秀な所を挙げられるのが器の大きさ
◆ 率先して行動し、トライ&エラーを繰り返す
◆ よい上司の基準を知っておく(会社の魅力、部下の良い点、機嫌が良い、誤れる、意見の違う人を重視、勉強する)
◆ 成果を出したときは「運がいいだけ」と考える
◆「すべてを教えない」ことが育成のコツ
◆ 仕事は「自由」を手に入れ、独立のためにする
この本の締めくくりとして著者は、「人生は仕事がすべてではないが、仕事ができないと苦労する」「『仕事の安定』なくして『人生の安定』燃えられない」と述べています。
あなたも本書を読んで、1万人のビジネスパーソンを見てきたコンサルタントが明かす「仕事ができる人が見えないところでやっていること」を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3303目】