書評ブログ 『セカンドハーフ戦略 人生後半戦、何を捨て、何を始めるか』 jun-ohsugi 2026年9月5日 / 2026年9月5日 「40代・50代からの不安や迷いは、大きく進化するチャンス!」― 人生100年時代になり、50歳は人生の折り返し地点にすぎなくなりました。しかし、人生前半でうまくいった「戦い方」を、そのまま後半戦に持ち込んでも幸せになれるとは限りません。むしろ、これまで身につけてきたものの中から「何を捨てるか」を決め、新しいことを面白がって始める。そんな人生後半の「再設計」が必要になっているのです。 本日紹介するのは、シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画し、常務取締役としてJASDAQ上場に導き、現在はレバレッジコンサルティング株式会社代表取締役社長として日米のベンチャー企業への投資育成、社外取締役や顧問を務めながら、ハワイと東京を拠点に、日本各地や海外を旅するライフスタイルを実践している本田直之(ほんだ なおゆき)さんが、人生後半戦のライフスタイルと仕事を6つの視点から再設計する方法を指南した、こちらの書籍です。 本田直之『セカンドハーフ戦略 人生後半戦、何を捨て、何を始めるか』(KADOKAWA) 本田直之『セカンドハーフ戦略 人生後半戦、何を捨て、何を始めるか』(KADOKAWA) Amazonで見る 著者は、ベストセラー『レバレッジ・リーディング』をはじめとする「レバレッジ」シリーズなど、多数の著書を出版してきました。 50代、60代になれば、同じゲームを続ける必要はありません。むしろ人生後半では、これまで積み上げてきたものをいったん見直し、「何を捨て、何を残し、何を新しく始めるか」を考える必要があります。 本書は以下の9部構成から成っています。 1.人生後半は、戦い方を組み直す―後半戦の再設計①戦い方 2.面白がれなくなったら、老いは始まる―後半戦の再設計②感情 3.身体のOSを入れ替える―後半戦の再設計③身体 4.新しいことは、実験でいい―後半戦の再設計④始め方 5.「とりあえずビール」はやめた―後半戦の再設計⑤配置 6.55歳、料理ゼロから鮨を握る―再設計を、実際にやってみる①鮨 7.乗せられる側から、操る側へ―再設計を、実際にやってみる②ヨット 8.後半戦は、仲間と広げる―後半戦の再設計⑥つながり 9.後半戦は、もう始まっている セカンドハーフ戦略を、いま動かす 本書の前半では、人生後半の「戦い方」「感情」「身体」を再設計することについて、以下のポイントを説明しています。 ◆ 人生前半と後半では、目指すものも使える時間も身体の状態も変わるため、前半戦で成功した方法に固執せず、「戦い方」そのものを組み直す必要がある ◆ 40代、50代で感じる不安や迷いをネガティブに捉えるのではなく、これまでの生き方を更新し、新しい人生へ移行するための「進化のチャンス」と考える ◆ 年齢を重ねること以上に危険なのは、新しいものに興味を持てなくなり、「面白そう」「やってみたい」という感情を失ってしまうことで、面白がる力を持ち続けることが若さにつながる ◆ 人生後半では、仕事の成果を最大化するために身体を酷使する発想から転換し、健康や体力そのものを人生を楽しむための重要な資産と位置づけ、「身体のOS」を更新する ◆ 過去の成功体験や肩書、常識、習慣を抱え込むのではなく、今の自分に必要なくなったものを手放して、人生後半に必要な時間と余白をつくることが大切になる この本の中盤では、新しいことへの挑戦や人生における「配置」の見直しについて説明しています。主なポイントは次の通り。 ◆ 新しい挑戦を始める時に「一生続けなければならない」「成功しなければならない」と考える必要はなく、まずは小さな「実験」としてやってみればいい ◆ 失敗することを恐れて準備ばかりするより、興味を持ったら実際にやってみて、自分に合わなければやめるという軽やかな姿勢が人生後半では重要になる ◆ 著者自身も55歳から料理経験ゼロの状態で鮨を握ることに挑戦するなど、年齢や過去の経験とは関係のない分野に飛び込み、初心者になることを楽しんでいる ◆ ヨットも「乗せてもらう側」から「自分で操る側」に回ることで、同じ体験でも主体性や学びの深さが大きく変わり、人生の楽しみ方そのものが広がっていく ◆ 「いつも同じ店」「いつものメンバー」「とりあえずビール」といった無意識の習慣を見直し、自分を置く場所、人間関係、時間の使い方など人生の「配置」を意識的に変えていく 本書の後半では、「つながり」の再設計とセカンドハーフ戦略を実際に動かすことについて提言しています。主なポイントは以下の通りです。 ◆ 人生後半では会社を中心に築いてきた人間関係が薄くなるため、肩書や利害関係とは異なる「好きなこと」でつながる仲間をつくることが重要になる ◆ 新しい趣味や活動に挑戦すると、それまでの仕事では出会えなかった人たちとのつながりが生まれ、そこからさらに新しい世界や経験へと人生が広がっていく ◆ 人生後半を充実させるには、お金や地位をさらに積み上げる「足し算」だけでなく、自分にとって不要になった仕事、習慣、付き合い、モノを減らす「引き算」の発想が欠かせない ◆ セカンドハーフは定年退職した日から突然始まるものではなく、40代、50代からすでに始まっており、早い段階から少しずつ人生の再設計を進めることが大切である ◆ 最終的に必要なのは完璧な人生後半の計画をつくることではなく、「やってみる」「違ったら変える」という実験を繰り返しながら、自分に合ったライフスタイルを更新し続けることである 本書を読んで私が最も共感したのは、人生後半では「新しいことは、実験でいい」という考え方です。人生後半の生き方に万人共通の「正解」はありません。それならば、最初から大きな決断をする必要はなく、小さく試してみればいいのです。 また、本書で強く印象に残ったのが、「面白がれなくなったら、老いは始まる」という視点です。私は人生100年時代の定年後について、仕事、お金、健康だけではなく、「好奇心」を維持することが非常に重要だと考えています。 人生後半では、「住む場所」「付き合う人」「時間配分」を自分で再設計できるということを、著者自身が実践しているのです。 これまでの人生で身につけた経験、知識、人脈、資産を土台にしながら、不要なものを捨て、新しいことを小さく実験していく。そして、仕事、健康、住む場所、人間関係、時間の使い方を、自分が最も幸せを感じられる形に組み直していく。 人生後半は、前半戦の延長ではなく、「新しい人生をもう一度つくる時間」である。 40代、50代から人生後半の働き方や暮らし方を考えたい人、定年後のキャリアやライフスタイルを今から準備したい人に、ぜひ読んでほしい一冊です。 YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも、人生100年時代の働き方、定年後キャリア、ひとり起業、資産形成やライフスタイルなど、仕事と人生を豊かにする情報を発信しています。ぜひチャンネル登録をしてご覧ください。 https://www.youtube.com/channel/UCIwJA0CZFgYK1BXrJ7fuKMQ では、今日もハッピーな1日を!【4202日目】 自分が主役の人生・働き方