「英語をもう一度学び直したい。でも、高校英語の文法は難しそうで、どこから手をつければいいかわからない。」― そんな人に向けて、高校英語で重要な文法を「10部×10項目、計100項目」に整理し、中学英語のおさらいから高校3年分の重要ポイントまで、わかりやすく学べるようにまとめたのが本書です。

本日紹介するのは、1972年生まれ、茨城大学大学院修了後、県立高等学校、中等教育学校の教諭を経て、2015年より筑波大学附属高等学校教諭を務め、一般財団法人語学教育研究所元研究員、茨城大学非常勤講師、元茨城県高等学校教育研究会英語部指導法研究委員として英語教育に携わってきた曽根典夫(そね・のりお)さんが書いた、こちらの書籍です。

曽根典夫『まるっとわかる!高校英語の基本のきほん』(明日香出版社)

 

本書は、高校英語で重要な文法事項を100項目に絞り込み、「ポイント→解説→練習問題→豆知識」という流れで、基礎から体系的に学び直せる英語の入門書です。

 

本書は以下の10部構成から成っています。

1.基本文型

2.いろいろな時制

3.受動態、接続詞

4.助動詞

5.不定詞

6.動名詞

7.分詞

8.仮定法

9.比較の表現

10.関係代名詞、関係副詞

 

本書の前半では、英語を理解する土台となる基本文型、時制、受動態、接続詞、助動詞について、次のポイントを中心に解説しています。

◆ 英文を正しく理解する土台として、まず「基本文型」を押さえ、文の構造を見抜く力を身につける

◆ 現在・過去・未来だけでなく、進行形や完了形など「時制」の仕組みを整理して、時間の感覚を正確につかむ

◆ 「誰がするのか」ではなく「何がされるのか」に焦点を当てる受動態の基本的な考え方を理解する

◆ 接続詞が文と文、語句と語句をどのようにつないでいるのかを理解し、長い英文の構造を読み解く

◆ 助動詞が持つ可能、義務、推量、許可などのニュアンスを押さえ、英語表現の幅を広げる

 

この本の中盤では、不定詞、動名詞、分詞という、高校英語でつまずきやすい重要文法について整理して解説しています。主なポイントは以下の通りです。

◆「to+動詞の原形」で表現する不定詞の名詞的・形容詞的・副詞的な働きを理解する

◆ 動名詞が「動詞+ing」の形で名詞の役割を果たす仕組みを学び、不定詞との違いを整理する

◆ 現在分詞と過去分詞の働きを理解し、名詞を修飾する表現や分詞を使った文の構造を読み解く

◆ 英文と日本語訳を左右のページで見比べながら、「英語ではどのような順序で意味を組み立てるのか」を理解する

◆ 文法を単なる暗記項目として覚えるのではなく、例文、解説、練習問題を繰り返すことで実際に使える知識として定着させる

 

本書の後半では、仮定法、比較表現、関係代名詞、関係副詞など、高校英語を理解するうえで重要な文法事項を学んでいきます。主なポイントは以下の通り。

◆「もし~だったら」という現実とは異なる仮定や願望を表す仮定法の考え方を身につける

◆ 原級、比較級、最上級などを使った比較表現を整理し、人や物の違いを正確に表現する方法を学ぶ

◆ 関係代名詞を使って名詞に説明を加える仕組みを理解し、長い英文をかたまりごとに読み解く力をつける

◆ 関係副詞の働きを理解し、場所、時、理由などを説明する英文の構造をつかむ

◆ 高校3年分の英文法を体系的に振り返り、自分が理解できている部分と苦手な部分を確認して、効率的な学び直しにつなげる

 

本書の大きな特徴は、高校英語の重要文法「10部×10項目=100項目」という非常にわかりやすい形で整理していることです。

英語の学び直しで挫折する大きな理由の一つは、「何から始めればいいのかわからない」ということではないでしょうか。

高校英語には、時制、助動詞、不定詞、動名詞、分詞、仮定法、関係代名詞など、多くの文法項目があります。それらを一度に理解しようとすると、どうしても難しく感じてしまいます。

その点、本書は一つひとつの項目を「ポイント→解説→練習問題→豆知識」という流れで学べるため、少しずつ積み上げながら高校英語の全体像をつかめる構成になっています。

また、見開きの左ページに英文、右ページに日本語訳を掲載し、重要部分をわかりやすく示している点も大きな特徴です。

英語学習では、日本語訳だけを見て意味を理解したつもりになるのではなく、「英語がどのような語順と構造で意味を組み立てているのか」を理解することが重要です。

英文と日本語訳を見比べながら学ぶことで、単語を一つずつ日本語に置き換えるのではなく、英文の構造そのものを理解する力が身についていくでしょう。

さらに本書は、高校生の試験対策だけでなく、大人の「英語の学び直し」にも適した一冊だと感じます。

人生100年時代には、何歳になっても新しいことを学び続ける姿勢が大切です。とくに英語は、海外旅行や仕事だけでなく、インターネットやAIを通じて世界中の情報にアクセスするための重要な基礎スキルになっています。

生成AIの進化によって翻訳技術がどれほど発達しても、基本的な英文法を理解していれば、AIが生成した英文を確認したり、自分の意図をより正確に伝えたりする力が大きく高まります。

中学英語からもう一度復習したい方、高校英語の文法を体系的に整理したい方、英語学習をやり直したい社会人、そしてAI時代だからこそ英語の基礎力を身につけたい方に、ぜひ読んでほしい一冊です。

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では、今日もハッピーな1日を!【4168日目】