「不動産価格の高騰は、本当に日本人の需要だけで起きているのか?」― その裏側には、私たちが想像していない “別のプレイヤー” の存在があります。本書は、令和バブルの熱源に鋭く迫ります。
本日紹介するのは、1977年鹿児島県生まれ、業界紙「週刊全国賃貸住宅新聞」で営業・編集に従事し、全国の不動産関係者を取材、独立後は株式会社Hello Newsを設立し、不動産・建築業界を中心に取材活動を続けるジャーナリストの吉松こころさんが書いた、こちらの書籍です。
吉松こころ『強欲不動産 令和バブルの熱源に迫る』(文春新書)
本書は、東京やニセコなどで起きている不動産価格の異常高騰の背景を、国内外の投資家や関係者の実態取材をもとに解き明かした一冊です。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.香港富裕層が「東京買い」に走る理由
2.日本に潜り込む中国人たちの不動産投資術
3.上級都民だけが知る港区タワマンの裏側
4.東京五輪の呪われし遺産・晴海フラッグが大化け
5.万博後も大阪の再開発ラッシュが止まらない
6.グーグル創業者が愛する北海道ニセコ秘史
7.登記簿を上げろ! ニセコバブルで儲けた男たち
8.半導体バブルの熊本の不動産を物色する台湾人バスツアー
本書の前半では、東京を中心に進む不動産高騰の実態と、その背後にある海外資本の動きが明らかにされます。国内市場だけでは説明できない現象が浮かび上がります。主なポイントは以下の通りです。
◆ 香港富裕層による「東京買い」の実態
◆ 中国人投資家による巧妙な参入手法
◆ 港区タワマンの異常な価格形成
◆ 外国資本が市場に与える影響
◆ 日本の不動産市場の “無防備さ”
この本の中盤では、五輪後の開発や地方のバブルに焦点が当てられます。都市だけでなく、地方にも波及するバブルの構造が見えてきます。主なポイントは次の通り。
◆ 晴海フラッグの投資対象化
◆ 大阪再開発による価格上昇
◆ ニセコにおける国際的リゾート化
◆ 海外富裕層が地方に流入する理由
◆ バブルを支えるストーリー戦略
本書の後半では、熊本など新たなバブル地域と、不動産ビジネスの実態が描かれます。単なる投資ではなく、“仕組み” としてのバブルが理解できます。主なポイントは以下の通りです。
◆ 半導体バブルによる熊本の変化
◆ 台湾・海外投資家の動き
◆ 不動産業者の収益構造
◆ 投資ブームの裏にあるリスク
◆ 令和バブルの持続可能性への疑問
不動産バブルは「偶然」ではなく、「構造」で起きています。本書は、その構造を理解し、冷静な判断をするための視点を与えてくれます。
不動産投資に関心のある方はもちろん、日本経済のリアルを知りたい方にもおすすめの一冊です。
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では、今日もハッピーな1日を!【4077日目】