「定年後の自分が、具体的に思い描けない」――そんな不安を感じたことはありませんか。特に女性にとっては、これまでの人生の選択が多様であるがゆえに、その未来像は見えにくいものです。本書は、その “見えない現実” を、データと実例から明らかにしていきます。
本日紹介するのは、1978年福井県生まれ、神戸大学大学院国際協力研究科修了後、読売新聞大阪本社に入社し記者として労働問題や地方行政などを担当、2017年よりニッセイ基礎研究所生活研究部准主任研究員として中高年女性のライフデザインやジェロントロジー分野の研究に従事し、日本のジェンダーギャップ解消と女性の自立をテーマに調査研究を行っている坊美生子さんが書いた、こちらの書籍です。
坊美生子『女性たちの定年後ーお金・仕事・暮らしのリアル』(祥伝社新書)
本書は、これまで十分に語られてこなかった「女性の定年後」に焦点を当て、お金・仕事・暮らしのリアルを、豊富なデータと当事者インタビューをもとに描き出した一冊です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.女性の暮らしと定年
2.雇用と定年の現在地
3.定年後の選択肢
4.「定年」を巡る11人の女性の選択
5.定年後を自分でデザインする
本書の前半では、「女性の定年後」が見えにくい理由と、その背景にある社会構造が解説されます。男性中心に語られてきた定年モデルでは捉えきれない現実が浮かび上がります。主なポイントは以下の通りです。
◆ キャリアの多様性が未来像を曖昧にする
◆ 男性モデル中心の定年観の限界
◆ 就業率から見える女性の働き続ける現実
◆ シングル高齢女性の増加という前提
◆ 定年後を考えるための視点の転換
この本の中盤では、定年後の具体的な選択肢と、それを取り巻く現実が整理されます。仕事・お金・暮らしのバランスをどう取るかが重要なテーマです。主なポイントは次の通り。
◆ 再雇用・非正規雇用の実態
◆ 年金と収入の現実的な組み合わせ
◆ 健康問題と働き方の関係
◆ 介護と仕事の両立課題
◆ 多様な働き方の可能性と限界
本書の後半では、11人の女性の具体的な事例を通じて、「自分で定年後をデザインする」ためのヒントが提示されます。一人ひとり異なる選択が、リアルな指針となります。主なポイントは以下の通りです。
◆ 当事者事例から学ぶ多様な人生設計
◆ 働き続ける人、働かない人の選択
◆ 居場所と人間関係の再構築
◆ ひとり暮らしの現実と備え
◆ 自分らしい定年後を主体的に描く視点
女性の定年後は、「見えない」のではなく、「多様すぎて一つに描けない」のが本質です。本書は、その多様性を前提に、自分自身の人生設計を考えるための確かな手がかりを与えてくれます。
これから定年を迎えるミドルシニア女性はもちろん、将来に備えたい若い世代、そして女性活躍を考える企業の経営層・人事担当者にもおすすめの一冊です。
YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも、キャリアや働き方について発信しています。ぜひチャンネル登録をしてご覧ください。
https://www.youtube.com/channel/UCIwJA0CZFgYK1BXrJ7fuKMQ
では、今日もハッピーな1日を!【4058日目】