「年金は払うと損をするのではないか?」「繰り上げと繰り下げ、どちらが得なのか?」という疑問を抱えている人は多いのではないでしょうか。実は、年金制度には誤解や思い込みが数多く存在しています。

本日紹介するのは、野村證券で25年間にわたり資産相談業務に携わり、40万人以上の確定拠出年金加入者に投資教育を行ってきた経済コラムニスト大江英樹さんと、大手証券会社に勤務していた22年間、一貫して「ビジネスパーソンの資産形成」に関わる業務に携ったのち、2012年に独立し、現在は株式会社オフィス・リベルタス代表取締役、確定拠出年金アナリスト大江加代さんが長年の実務経験をもとに、日本人が誤解しやすい年金のポイントを丁寧に解説している、こちらの書籍です。

大江英樹&大江加代『知らないと損する年金の真実 改訂版 2026年新制度対応』(ワニブックスPLUS新書)

本書は以下の7部構成から成っています。

1.年金の本質

2.年金に対する誤解を解くー初級編

3.年金に対する誤解を解くー中・上級編

4.知っておくべき年金の歴史

5.2026年 年金改革で変わること

6.公的年金をうまく活用する

7.これからの年金との向き合い方

 

本書の前半では、年金制度の基本と誤解を整理します。多くの人が「元が取れるかどうか」で年金を判断しがちですが、年金を社会保障制度として理解する重要性を説いています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 年金は「保険」であり「投資」ではない

◆ 「年金は破綻する」という誤解

◆ 世代間扶養という仕組みの理解

◆ 年金を損得だけで考える危うさ

◆ 老後保障としての年金の役割

 

この本の中盤では、具体的な制度の仕組みと活用法が解説されます。とくに、働きながら年金を受け取る仕組みなど、定年前後の人にとって重要なポイントが整理されています。主なポイントは次の通り。

◆ 繰り上げ受給と繰り下げ受給の考え方

◆ 在職老齢年金の仕組み

◆ 厚生年金と国民年金の違い

◆ 年金制度の歴史と制度改正

◆ 2026年改革のポイント

 

本書の後半では、年金とどう向き合うかという人生設計の視点が提示されます。年金は複雑な制度ですが、正しく理解することで将来の不安は大きく減ります。主なポイントは以下の通りです。

◆ 公的年金を老後資金の「土台」にする

◆ 私的年金(iDeCoなど)の役割

◆ 長寿時代の資産設計

◆ 働きながら年金を受け取る生き方

◆ 不安ではなく理解で備える

 

私自身も「人生100年時代」の働き方や資産形成について発信していますが、年金は老後資産の土台として極めて重要な制度です。年金を「不安の対象」ではなく、「戦略的に活用する制度」として理解したい方におすすめの一冊です。

資産形成や定年後の働き方については、YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも解説しています。チャンネル登録をしてぜひご覧ください。

では、今日もハッピーな1日を!【4022日目】