「定年は、終わりではなく “編集” のタイミングだ」― そんな視点を与えてくれる一冊です。

本日紹介するのは、博報堂 関西支社 CMプラナー/ディレクター/コピーライターであり、博報堂シニアビジネスフォース ディレクター、国家資格キャリアコンサルタントとしても活動する三嶋(原)浩子さんによる、こちらの書籍です。

三嶋(原)浩子『博報堂シニアビジネスフォース流 未定年図鑑~定年までの生き方コレクション~(中央経済社)

「未定年」という言葉をご存じでしょうか。これは、博報堂シニアビジネスフォースが2017年に提唱した概念で、「未成年」ならぬ「未定年」。定年を意識し始める40代・50代が、人生100年時代をどう設計するかを考えるためのキーワードです。

リスキリングが必要だと分かっている。セカンドキャリアを考えなければと思っている。
でも、「何をしたらいいのか分からない」「余裕がない」「ロールモデルがいない」。そんな迷いと焦りを抱える世代に向けて、本書は “具体的な人の事例” という形でヒントを提示します。

本書は、以下の4部構成から成っています。

1.「社会人大学院」を生きる未定年

2.「会社生活」を生きる未定年

3.キャリアコンサルタントが提案する未定年の生き方

4.【対談】セカンドライフ計画の具体的なヒントを得よう

 

本書の前半では、実際に行動を起こしている「未定年」たちの姿が紹介されます。決してスーパーマンではない、ごく普通の人たちです。主なポイントは以下の通りです。

◆ 未来を変えたい未定年という選択

◆ 学び直しを楽しむ人の共通点

◆ 迷いながらも動いた人が道を拓く

◆ 経験の棚卸しが次の武器になる

◆ 夢中になれるテーマが人生を支える

 

この本の中盤では、「会社生活」をどう再編集するかが語られます。会社を辞める・辞めないの二択ではなく、“どう関わるか” という視点が印象的です。主なポイントは次の通り。

◆ 迷える未定年のリアル

◆ 会社と別れるという選択肢

◆ 会社生活を活かし続ける道

◆ 自分の市場価値を再定義する

◆ 小さな行動が未来を変える

 

本書の後半では、キャリアコンサルタントとしての視点から、未定年世代への具体的な提案が示されます。ハウツー一辺倒ではなく、「人生をクリエイティブに捉える」スタンスが一貫しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 定年後ではなく “今” から設計する

◆ ロールモデルは探すのではなく創る

◆ 不安は行動でしか消えない

◆ キャリアは直線ではなく編集作業

◆ 人生後半こそ創造性が問われる

 

読後に強く感じるのは、「定年までの時間をどう使うかが、定年後を決める」ということ。私自身、人生100年時代のキャリアや働き方を発信し続けていますが、共通するのは「意識変革」と「小さな行動」。本書は、その最初の一歩を具体例で見せてくれる点が秀逸です。

真面目な啓発書でもなく、夢物語でもない。ちょっと辛口、でもリアル。クリエイター視点だからこそ描ける「生き方コレクション」です。40代・50代で立ち止まりかけている方にこそ、読んでほしい一冊。

キャリアや学び直しについては、YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも発信しています。ぜひチャンネル登録もお願いします。

では、今日もハッピーな1日を!【4008日目】