「人生100年時代、50歳なんてまだまだひよっ子」――そんなメッセージが込められた一冊があります。
本日紹介するのは、1971年大阪府生まれのフリーランス・ライター、文筆家で、著書に『文豪の死に様』(誠文堂新光社)、『死に方がわからない』『老い方がわからない』(いずれも双葉社)など多数で、旅と猫と酒を愛し、人生後半に向き合うテーマを数多く手がけてきた門賀美央子(もんが・みおこ)さんが書いた、こちらの書籍です。
門賀美央子『この先の稼ぎ方がわからない 50歳から考えるお仕事図鑑』(清流出版)
この本は、「“働く”をあきらめたくない大人たち」に向けて、やりがいや生活防衛の手段として仕事を再定義し、今あるスキルでもできる仕事、新たに挑戦する道、人生後半にふさわしい働き方のヒントを与えてくれる実用書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.50歳からの仕事 大人年齢で働くということ
2.大人の仕事図鑑 36業種から「働く」をイメージする
3.視点1 特別なスキルはなくても
4.視点2 新地平を目指す
5.視点3 国境を越えよう/視点4 新しい自分に出会う
6.支店4 新しい自分に出会う
7.視点5 この先の人生を自分色に染める
この本の冒頭で著者は、「この先の仕事を考えるには、収入だけでなく、心の満足や時間の使い方も含めて、“働き方の定義” そのものを見直す必要がある」と述べています。
本書の前半では、「50歳からの働き方に必要な視点」として、年金不安や就労環境の変化を受け入れつつ、前向きな仕事選びの心構えが語られます。主なポイントは以下の通りです。
◆人生100年時代は「働き方の再設計」が不可欠
◆「長すぎる老後」を不安にせず乗り切る働き方を考える
◆「70歳まで働け」と言われたときの準備が鍵
◆お仕事は“鼻歌まじり”で探すくらいの気楽さが大事
◆考え方の転換こそが50代からの武器になる
本書の中盤では、「大人の仕事図鑑」として、5つの視点から36種類の仕事が紹介されます。読者がそれぞれの生活スタイルや価値観に合わせて選択肢を探せるよう工夫されています。主なポイントは次の通りです。
◆スキル不要で始められる仕事も多数
◆国家資格や起業も視野に入る「新地平」への挑戦
◆SNS発信やインバウンドなど、グローバル視点の働き方
◆創造力や自然との関わりが仕事になる世界
◆「職業:旅人」という生き方も堂々と紹介されている
さらに後半では、「働くということ」についてのコラムが映画をテーマに5本収録されており、感情や哲学にも深く迫っています。主なポイントは以下の通りです。
◆「働くこと=生きること」という普遍的なテーマを再確認
◆高齢者に求められる力は “器の大きさ” や “腹をくくる覚悟”
◆“家事”が突破口になることもあるという逆説的示唆
◆「好き」「得意」「興味」を仕事に変える発想
◆人生後半だからこそ見つかる“真の豊穣”がある
この本の締めくくりとして、著者は「仕事を辞めるのは簡単。でも再び働こうとするには、エネルギーと決断がいる。だからこそ、“今からの働き方”を自分で描いてみよう。それが、後悔しない人生につながる」語っています。
50代以降の働き方に迷ったとき、背中をそっと押してくれる本――それが本書です。
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では、今日もハッピーな1日を!【3799日目】