書評ブログ

『ユニークな行動を取れる人がいつも考えていること』

「なぜあの人は、前例にとらわれず、意外性のある選択ができるのか?」――そんな問いに正面から向き合い、「感情の扱い方」がユニークな行動を生む秘密だと解き明かす一冊があります。

本日ご紹介するのは、早稲田大学を卒業後、米国でコーチング理論を学び起業、現在は株式会社オープンプラットフォーム代表取締役として、リーダーシップと行動心理学を研究し、スクールを主宰する傍ら、エグゼクティブやアスリートにも支持されるメソッドを広めている、心理学・行動科学の実践者でもある池田貴将さんが著したこちらの書籍です。

池田貴将『ユニークな行動を取れる人がいつも考えていること』(サンクチュアリ出版)

この本は、「感情をどのように扱うか」で、誰もが自分らしい選択と行動ができるようになる方法を、心理学と行動科学の知見をもとに体系化した、実践的ガイドです。

本書は以下の4部構成から成っています。

1.ズレる

2.俯瞰する

3.実験する

4.余白を作る


この本の冒頭(Chapter 1 ズレる)では、「そもそも感情の解釈がユニークである」ことを出発点に、感情を不安や制限ではなく、自分の味方に変える方法を示しています。


本書の前半(第1~2部)では、「感情とのユニークな付き合い方」と、「自分自身を客観的に見る技術」を学びます。主なポイントは以下の通りです。

◆ 感情を「どう受け取れば一番ラクか」で解釈するスタイル

◆ 「なにを持ち帰れるか」を基準に選択するフレーム

◆ 自分に説明がつけば、自然と行動に移せる

◆ 動機の裏側を把握しながら、自分の判断軸をメンテする

◆ 自分の思い込みを何度も裏返すことで柔軟な発想を可能にする


この本の中盤(第3部 実験する)では、「行動を生み出すための仕掛け」を実際に作るフェーズに移ります。主なポイントは次の通りです。

◆ 目標を「遊び道具」に変える発想転換

◆ 予定を先に決めてやる気を後から誘引する戦略

◆ 出まかせで「できる理由」を羅列し、自己説得する

◆ 意志力を守るために「出し惜しみ」の技を使う

◆ リーダーでなくとも、自らリードを取る小さな役割の創出


本書の後半(第4部 余白を作る)では、「感情に振り回されず、自分らしさを持続するための余白づくり」がテーマです。主なポイントは以下の通りです。

◆ 楽しい要素を先乗せして動機づけを高める

◆ やる理由より「やりたさの残量」で判断する習慣

◆ 学ぶことを「気持ちいい」と身体にインプットする技

◆ 過去のキャラやスキルを再活用して自信を継続する

◆ トラブルに囚われず、軽やかに進むスタンスを保つ


この本の締めくくりとして、池田さんは「感情とのユニークな付き合い方こそが、自分らしい行動を生む鍵である」と強調しています。

あなたも本書を手に取り、「感情を味方にする」視点を持つことで、自分らしいユニークな行動を日常に取り入れてみませんか?


ビジネス戦略やメンタルスキルに関する情報を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のYouTubeビジネススクール』でも本書の解説動画を予定しています。ぜひチャンネル登録をお願いします。

https://www.youtube.com/channel/UCIwJA0CZFgYK1BXrJ7fuKMQ

では、今日もハッピーな1日を!【3758日目】