「現代人は仕事には真面目で勤勉で、能力が高い(人が多い)にもかかわらず、じつは『休み下手』なのである。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、大谷大学短期大学部幼児教育学科、カリフォルニア州立大学心理学部卒業、同大学院教育心理学部修士課程修了。アメリカ人と結婚し、3児の母となり、ロサンゼルスの幼稚園教師として勤務後、フルコミッション制の不動産エージェントに転職。離婚後、2018年より、ロス・パドレス国立森林公園内の、山々に囲まれたプライべートコミュニティに在住しているジャーナリストの河原千賀さんが書いた、こちらの書籍です。
河原千賀『グーグル社員はなぜ日曜日に山で過ごすのか』(PHPビジネス新書)
この本は、グーグルをはじめ名だたる世界企業のテックワーカーやビジネスエリートたちが実践する休息法・休養法を取材・レポートした書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.究極の問い 「イキガイ」を持って働けているか?
2.新事実! ビジネスエリートが休日にやっていること
3.いますぐできる! 忙しいビジネスパーソンのための「デジタルデトックス」
4.「直感力」を磨け! 瞑想、マインドフルネスを日常に取り入れる
5.科学的に正しい! 活力とアイデアが湧いてくる「自然での過ごし方」
6.月曜日が待ち遠しい! 自然にかえりパワーみなぎる「小さな習慣52」
この本の冒頭で著者は、「現代人において、お金の運用と同じくらい、いあや、それ以上に『休み方』は豊かな人生を送るために欠かせないスキルなのだ。」と述べています。
本書の前半では、「究極の問い イキガイを持って働けているか?」および「新事実! ビジネスエリートが休日にやっていること」について以下のポイントを紹介しています。
◆ Googleの失敗に寛容な組織風土、ワクワクしながら働く社員
◆ 休暇を積極的に取り入れ始め、山や森へ向かう
◆ 家の近くの森を散歩し、目を閉じて大きく深呼吸するのが毎日のルーティン
◆ 人生のモットーと「自分の使命」を確認する
◆ 今ここに意識を集中するマインドフルネス瞑想は欠かせないルーティン
◆ 脳を休めるために森へ行く
◆ 自然の中で過ごす時間は、自分がこの世界でどんな貢献ができるかを内省する時間
◆ ダラダラ休むより、今までやらなかった熱中できる趣味(ディーププレイ)を持つ
この本の中盤では、「いますぐできる! 忙しいビジネスパーソンのためのデジタルデトックス」および「直感力を磨け! 瞑想、マインドフルネスを日常に取り入れる」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ スマホ依存、ネット依存は、アルコール依存と同じ症状
◆ テクノロジーは私たちの考え、行動を操っている
◆ スマホから距離を置く仕組みづくり
◆ 創造的な営みに時間を使う、睡眠は大切
◆「したいことリスト」を作成する
◆「自分がいま、強く感じている欲求」を自覚する
◆ ハラカウ瞑想で、周辺視野を鍛え、意識を広げる(=夕陽を眺める効果)
◆ リラックスしたいときは、気持ちよく感じられる温度のお風呂に浸かる
本書の後半では、「科学的に正しい! 活力とアイデアが湧いてくる自然での過ごし方」および「月曜日が待ち遠しい! 自然にかえりパワーみなぎる小さな習慣52」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 自然の中を歩けば、五感も脳も休まる
◆ 強く願って物事を見ると「運のいい人」になる
◆ 香り、裸足の触覚、自然の食を楽しむ
◆ 自然の中で深呼吸してリラックスすると、いいアイデアが浮かぶ
◆「孤独」と「退屈」に向き合う時間が強い自分を作る
◆ 畏敬の念を持つ「オウ(Awe)」体験を日常で繰り返す
◆ 身体を使う、動かす、癒す、休める、自然と遊ぶ
◆ 初心に戻る、オウ(驚き)体験をする
この本の締めくくりとして著者は、「レモンを投げつけられたとき、頼りになるのは、それをレモネードに変えることのできる人間力です。」と述べています。アメリカ人がよく口にする次の言葉からの発想です。
” When life gives you lemons, make lemonade. ”
(lemon とは、病気・失業・離婚など人生における苦難のこと)
あなたも本書を読んで、「休み方」ひとつで仕事のパフォーマンスが向上し、人生まで好転することを学び、自ら実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3664日目】