書評ブログ

『税務調査立会い年間200件!ギリギリを攻めたい社長のためのグレーな税金本』

「クライアントの事情に応じて的確なアドバイスができるかどうかは、その税理士の能力や経験によるところが大きい、と断言できます。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1980年愛知県生まれ、早稲田大学理工学部卒、公認会計士試験に合格し、監査法人トーマツへ入社、株式公開支援など30社を担当トヨダ自動車へ転職し、2002年に独立公認会計士、税理士、税理士法人エール代表永江将典さんが書いた、こちらの書籍です。

 

永江将典『税務調査立会い年間200件!ギリギリを攻めたい社長のためのグレーな税金本 人気税理士YouTuberによる合法的節税術』(信長出版)

 

この本は、年間200件以上もの税務調査に対応している、税理士事務所を経営する著者だから話せる、税理士のリアルな現状や、良い税理士の選び方、さらには、税務署OBの協力のもと、調査する側である税務署の実情にも迫り、税金面で頭を悩ませている経営者のための「ギリギリを攻めた」節税法を伝えている書です。

 

本書は以下の4部構成から成っています。

1.税金は税理士選びで決まる

2.国税庁もお手上げ!法律の穴を利用した税金対策

3.実例や裁判から学ぶ、完全ブラックな節税術

4.税務調査編のベストな対処法

 

この本の冒頭で著者は、「税理士の対応一つで、手元に残るお金の額が極端に違ってきます。」「良い税理士を選び、税理士とうまく付き合い、効率良く節税をして、手元に残るお金を最大限に増やしていくことです。」と述べています。

 

本書の前半では、「税金は税理士選びで決まるついて以下のポイントを説明していま す。

◆「税務調査で問題となっても、一切責任は追及しない。」という税理士へのキラーワード

◆ あなどれない税理士の人的ネットワーク

◆ 税理士会の「紛議調停制度」を利用して税理士を訴えることができる

◆ 税務署内最強の「審理専門官」というラスボス

 

この本の中盤では、「国税庁もお手上げ!法律の穴を利用した税金対策および「実例や裁判から学ぶ、完全ブラックな節税術」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 低リスクで稼げる「小規模企業共済」と「経営サポート共済」

◆「出張旅費規程」を作成して出張日当を払えば税金0円で法人から個人へお金を渡せる

◆ マイクロ法人を設立して保険料を節約する方法がある

◆ 家族を会社の役員として役員報酬を支払い、家庭の手取りを増やす

 

◆ スーツを経費にできるのは、プライベート用と明確に区分できることが条件

◆ 税務申告をしない無申告者は究極の脱税

◆ 引っ越しで税務調査は逃れられない

◆ 国税の査察による脱税の逮捕者は基準が1億円で0.1%以下

 

本書の後半では、「税務調査編のベストな対処法ついて説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆ 税務調査中に社長は冒頭と最後の2時間のみであとは外出せよ

◆ 税務調査は個人2日、法人3日が一般的、調査対象は3年、5年、7年と分かれる

◆ 税務調査は4~12月が通例で、人事異動後の7月頃がメイン

◆ 経費を否認されたら、一つ一つ経費でない根拠を示してもらう(立証責任・説明義務)

 

この本の締めくくりとして著者は、「私が一番やってよかったと思う節税法は、自己投資です。」「書籍やセミナー、コンサルティング、交際費などにお金を使い、自分の知識や人脈を広げてきました。これらの出費は、もちろん会社の経費です。」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、年間200件の税務調査に立ち会っている人気税理士のノウハウを学び、グレーで合法的な節税術を実践してみませんか。

 

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

https://www.youtube.com/@user-kd3em9nm4q/featured

では、今日もハッピーな1日を!【3534日目】