書評ブログ

『55歳からでも絶対おトク! 定年前後 お金の老後戦略』

「賢く貯めて、賢く使えばあまり心配することはない! むしろ人生のゴールを見定めて、楽しむことを考える。そして合理的な資金計画をたてれば、あまり心配することがないお金の老後戦略が見えてきます。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、慶応義塾大学経済学部卒業後、アメリカンファミリー生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に6年間従事、2015年に株式会社Money&Youを創業し、現在は株式会社Money&You代表取締役、中央大学商学部客員講師、マネーコンサルタント頼藤太希さんが監修した、こちらのムック本です。

 

頼藤太希 監修『55歳からでも絶対おトク! 定年前後 お金の老後戦略』(大洋図書)

 

この本は、これからの人生、やりたいことをやると決めて、前向きに歩くために、「定年前後のお金の老後戦略」について紹介・解説している本です。

 

本書は以下の4部構成から成っています。

 

1.節約する~出費を抑えておトクに暮らす

2.備える~働き方と退職の老後戦略

3.増やす~年金と資産運用の鉄則

4.使う~資産寿命を延ばす出口戦略

 

この本の冒頭で著者は、「タイムバケットを作り、DIE WITH ZERO を目指す」ことを推奨して、37項目から成る「定年前後 お金の老後戦略 オールやることリスト」を掲載しています。

 

本書の前半では、「節約する~出費を抑えておトクに暮らすについて以下のポイントを説明しています。

◆ 支出全体を把握して固定費を減らす

◆ ポイント経済圏、キャッシュレス決済、シニア割で節約

◆ 住まいに関する助成制度を活用

◆ 医療費と介護費用は公的制度を活用

◆ 年金は税金と社会保険料が天引きされる

 

この本の中盤では、「備える~働き方と退職の老後戦略について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ セカンドキャリアでいくら稼ぐかが重要

◆ 老後の仕事は金額よりモチベーションで決める

◆ 定年後の働き方を選ぶ際の「お金の知恵」活用

◆ 退職金は受け取り方で節税効果に大きな差がある

 

本書の後半では、「増やす~年金と資産運用の鉄則および「使う~資産寿命を延ばす出口戦略」ついて説明しています。とくに共感できるポイントは以下の通りです。

◆ 年金の構成と受給時期に応じた受給金額を把握、シミュレーションする

◆ 年金繰り下げ受給のやり方ともしもの時の備えを知る

◆ 付加年金、国民年金基金、在職定時改定制度で年金を増やせる

◆ 長期・積立・分散投資で新NISAを活用した安心・非課税の投資を

 

◆ 節税対策として有効な iDeCo を活用

◆ 70歳以降に資産の4%以内で取り崩し、運用しながら定率取り崩しで資産寿命を延ばす

◆ コアサテライト戦略の資産はサテライト部分から取り崩す

◆ 死ぬまでに資産を使い切る「DIE WITH ZERO」

 

この本で説明されている、「人生100年時代のお金の老後戦略」という考え方については、拙著『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)『定年ひとり起業』シリーズ3部作(自由国民社)ムック本『1日1テーマ読むだけでやりたくなる 定年ひとり起業』(自由国民社)『50代 お金の不安がなくなる副業術』(エムディエヌコーポレーション)および『12000冊のビジネス書を読んで試した経営コンサルが 名著100冊から「すごい時間のつかい方」を抜き出して1冊にまとめました』(WAVE出版)にて私が提唱している幸福学をベースに「トリプルキャリア」でライフワークをバックキャスティングで実現する「生涯現役の生き方」と極めて近い考え方で、深く共感しました。ぜひ、併せて読んでみてください。実践する力がさらにつくと思います。

 

この本の3つの章の最後に「column」が掲載されていて参考になります。

◆ 保険の見直しで経費を圧縮

◆ 基本手当の受給期間延長と介護休業給付金

◆ いざという時の年金豆知識

 

あなたも本書を読んで、「老後のお金の最前線」を学び、お金の老後戦略を実践していきませんか。

 

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

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では、今日もハッピーな1日を!【3453日目】