書評ブログ

『1日1分読むだけで身につく 定年前後の働き方大全100』

「定年まで漠然と今の働き方を続けるのではなく、人生後半に向けて、あなた自身が幸せに生きていくための働き方を考えていきませんか。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、米国企業日本法人を退職後、社会保険労務士事務所等に勤務し、開業後は中小・ベンチャー企業を中心に、多様な働き方のニーズに対応した就業環境づくりをはじめ人事労務・社会保険面から経営と働く人を支援している社会保険労務士、MBA(経営学修士・専門職)、グレース・パートナーズ社労士事務所/グレース・パートナーズ株式会社代表佐佐木由美子さんが書いた、こちらの書籍です。

 

佐佐木由美子『1日1分読むだけで身につく 定年前後の働き方大全100』(自由国民社)

 

この本は、社会保険労務士として開業して18年以上、労働・社会保険や働き方に関する専門家である著者の経験やノウハウから、定年にまつわるワークルールをはじめ、再雇用の留意点、仕事の見つけ方、年金や社会保険のしくみ、公的な制度の活用法など、定年前に知っておきたい働き方に関する知識100項目を厳選して解説している書です。

 

本書は以下の8部構成から成っています。

1.1分でわかる! 人生後半の働き方

2.1分でわかる! 定年前の仕事とお金のギモン

3.1分でわかる! 定年前に知っておきたいルール

4.1分でわかる! 定年前後の仕事と生活のリアル

 

5.1分でわかる! 定年後の仕事の見つけ方

6.1分でわかる! 働き方と社会保険のしくみ

7.1分でわかる! 定年後の働き方と年金

8.1分でわかる! 公的な制度の活用法

 

この本の冒頭で著者は、「早い人では、キャリアの終わりを意識し始める40代後半から、定年に向けたキャリアや働き方を考える人もいます。」と述べています。

 

本書の前半では、「人生後半の働き方および「定年前の仕事とお金のギモン」ついて、以下のポイントを説明しています。

◆ 長生きリスクに備えて「稼ぐ力」をつけて長く働く

◆ 定年後の働き方は、①再雇用、②転職、③起業・独立の3パターン

◆ フリーランスはミドル・シニア層が中心

◆ リスキリングで新しい知識を吸収することは大切

 

◆ ねんきんネットや公的年金シミュレーターで年金見込み額を試算

◆ 50代なら副業を次のキャリアにつなげるという視点が大切

◆ 長く働き続けられる業界はある

◆ 注目されているシニア留学

 

この本の中盤では、「定年前に知っておきたいルール」「定年前後の仕事と生活のリアル」および「定年後の仕事の見つけ方」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 再雇用では年収4割減も当たり前

◆ 雇われる、雇わらない、ハイブリッド型のワークスタイルがある

◆ 50代は就労観の転換が必要

◆ キャリアの棚卸しでわかるビジネススキルとヒューマンスキル

 

◆  収入の複線化を考える

◆ キャリアコンサルタントと一緒にキャリアの棚卸しを

◆ コミュニティビジネスで地域の課題解決と生きがいを

◆ 注目されるシニア起業

 

本書の後半では、「働き方と社会保険のしくみ」「定年後の働き方と年金」および「公的な制度の活用法」について考察しています。主なポイントは以下の通り。

◆ 雇用保険マルチジョブホルダー制度がある

◆ 国民年金を満額もらうために任意加入する、厚生年金保険に加入して働く

◆ 繰り下げ受給で増えた年金額は生涯続く

◆ 定年後に業務委託で働けば、年金の減額を回避できる

 

◆ フリーランスで年金を増やすには、国民年金基金、iDeCo、付加年金に加入する

◆ マクロ経済スライドで、年金給付額は物価上昇率に届かない

◆ 医療費が高額になるときは、高額療養費制度を活用

◆ 配偶者と死別した時の遺族年金の仕組みを知っておく

 

定年前後の起業・独立に興味がある方は、同じ自由国民社から出版されている拙著『定年ひとり起業』シリーズ3部作も併せて読むことをお薦めします。

 

また、お金に関心ある方同じシリーズのこちらの本もお薦めです。

 

あなたもこの本を読んで、必須の知識を身につけて、定年前後の働き方について考え、準備をしていきませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3290日目】