書評ブログ

『お金が増えるノート術』

「お金の不安を解決するためには、お金の本質を理解して、未来に投資するしかない」と述べている本があります。

 

北海道大学経済学部卒、日本生命保険相互会社で15年勤務後、起業し、会員2800人超のコミュニティー・プラットフォーム「信用の器 フラスコ」代表株式会社シナジーブレイン代表取締役、ノート術研究家で、オンラインサロン『フラスコビジネスアカデミー』を主催する、起業支援とビジネス仕組化の専門家でもある安田修さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

安田修『お金が増えるノート術 貯まる・稼げる・殖える 3つのステップでお金の不安が消える!』(幻冬舎)

 

この本は、「ノートは、未来にアクセスするための、もっとも手軽な道具である」ことを解説し、「ノートを開いて、未来に投資することで、不安を解消するもの」です。

 

 

本書は以下の5部構成から成っています。

 

1.貯める・稼ぐ・殖やす? 現在のステージを確認する

2.お金が「貯まる」ノート術(資産がマイナス)

3.お金が「殖える」ノート術:準備編(資産0~100万円)

4.お金が「稼げる」ノート術(資産100万~500万円)

5.お金が「殖える」ノート術:実践編(資産500万円~)

 

この本の冒頭で著者は、「お金の本質とは何か」について、「フロー資産」「ストック資産」に分けて、本書10ページにその関係をわかりやすく図で示しています。この図を見るだけでも大きな価値があります。

 

 

本書の前半では、「貯める・稼ぐ・殖やす? 現在のステージを確認するついて、以下のポイントを説明しています。

 

◆ お金のことをノートに書いて、お金と向き合う

◆ お金について考えるのは、未来について考えること

◆ 貯める・稼ぐ・殖やすの3つのステージがある

◆ 本業・副業・金融からいくら収入があるかを知る

◆ 10年後の収入を予想し、目的と目標を決める 

 

 

この本の中盤では、「お金が貯まるノート術(資産がマイナス)および「お金が殖えるノート術:準備編(資産0~100万円)」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

 

◆「収支が見えるノート」を書いて全体を眺める

◆ 天引きをしてネット証券で貯める

◆ 目標から逆算して決まる金額を天引きする

◆「お金を使う判断ノート」を書く

 

◆「夢100ノート」を書く

◆ 500万円から「複利の力」で長い時間をかけて「守りの観点」で資産を増やす

◆ iDeCo、NISA、ふるさと納税を活用する

◆ お金を増やすための資格は「簿記3級」がおすすめ

◆「保険は四角形」の意味を理解して活用する

 

 

本書の後半では、「お金が稼げるノート術(資産100万~500万円)および「お金が殖えるノート術:実践編(資産500万円~)」について考察しています。主なポイントは以下の通り。

 

◆「人生計画ノート」を書き、究極の目標を言語化する

◆ 自由になるために、ビジネスを持つか、投資家になる

◆ 収入を増やす3つの方法:①出世・転職、②副業、③起業

◆ ビジネスアイデアを見つけるには「誰の役に立つか」(ペルソナを書く)

◆ 何度もノートに書いて「メンタルブロック」を乗り越える

 

◆「ポートフォリオノート」を書く

◆ 資産運用の本質は守りである

◆ 投資には「結論」がある

◆ 正しい投資法は楽しくない

 

◆ ドルコスト平均法で 上場投資信託(ETF)を買い続ける

◆ 投資対象は、債券・株式・不動産・その他の4種類

◆「働く意味ノート」(マインドマップ)を書く

◆「賢さを証明しようとしない」賢さが投資には大切

◆「お金の一人合宿」をしよう

 

この本の締めくくりとして著者は、「お金と向き合うことから逃げて、その結果、苦労している人が多い」と述べています。

 

本書に書かれているノート術については、私自身が実践していることも多く、その効果を心から実感しています。著者の安田修さんが書いたベストセラー『自分を変えるノート術』(ASUKA BUSINESS)は私も大きな影響を受けた名著で、併せて読まれることぉお薦めします。

 

また、安田修さんの考え方には拙著『定年ひとり起業』シリーズ3部作(自由国民社)および『50代お金の不安がなくなる副業術』(エムディエヌコーポレーション)で私が提唱している起業やお金の考え方と共通する部分が多く、強く共感しました。

 

あなたも本書を読んで、新NISAがスタートする2024年を機に、ノートを開いて「お金に向き合う」ことを始めて、未来に投資をしてみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3291目】