『おもしろい人が無意識にしている神雑談力』｜合同会社ノマド＆ブランディング大杉潤

「一流の人や話が面白い人は、このような『相手にどうなってほしいか』という意図を持った神雑談を無意識のうちにしています。」と述べている本があります。

本日紹介するのは、浅井企画に所属し、お笑い芸人として６年間活動したのち、人事系コンサルティング会社に入社、内定者育成から管理職育成まで幅広くソリューション企画提案に携わり、入社３年目でナンバーワンになり、その後、インバウンド系事業のスタートアップにて人事責任者を務めて、2018年に株式会社俺を設立して同社代表取締役社長の中北朋宏さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

中北朋宏『おもしろい人が無意識にしている神雑談力』（東洋経済新報社）

おもしろい人が無意識にしている神雑談力

この本は、人間関係だけではなく、仕事での成果や年収が増え、さらには協力してくれる人ができ、人生そのものが変わるほどの効果がある「神雑談力」を身につけるための３つのフェーズ（①関係開始、②関係継続、③関係深耕）を紹介・解説している書です。

本書は以下の７部構成からなっています。

１．会って７秒の印象が勝負を決める

２．笑いは最強の武器である

３．集団の場のコミュニケーションを制する

４．次も会いたいと思われる神雑談力

５．自然とまわりから協力してもらうコミュニケーション術

６．自分らしさを知り、行動継続を楽にする

７．楽しく、心理的安全性のあるチームを作る

この本の冒頭で著者は、本書では「神雑談力」に加えて、これまでのお笑い芸人時代に数々の「一流芸人の先輩方に学ばせていただいたスキル」や人事コンサルタント時代に「自社の離職率を０％にしたノウハウ」、そして株式会社俺の経営者として「260社、2万6000名以上の方と関わり完成した神雑談力」を余すことなくお伝えできればと思います、と述べています。

本書の前半では、「会って７秒の印象が勝負を決める」について、以下のポイントを説明しています。

◆ 仕事の人間関係は、①関係開始、②関係継続、③関係深耕の３段階

◆ 見た目、声、話す言葉の３つさえ演出すれば、いい印象を与えられる

◆ 人は６～７秒の印象を半年も持続させる

◆ 笑顔はビジネスに絶大な効果

◆ 地味に挨拶は重要、苦手な人は会釈を徹底

◆ 自己認識がずれているとコミュニケーション能力は向上しない

◆ 周囲に自分の印象を聞く、自己開示をする

◆ すべての人と仲良くなる必要はない

この本の中盤では、「笑いは最強の武器である」および「集団の場のコミュニケーションを制する」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 人を好きになる要因は、顔なじみ感、同類感、前のめり感、主人公感

◆ ターゲットを絞った自己紹介を