「お金の不安がなく、気持ちよくお金を使える人が『ファイナンシャル・ウェルビーイング』の達人である。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1972年生まれ、中央大学法学部法律学科卒業後、企業年金研究所、FP総研を経て独立、「お金としあわせについて真面目に考えるFP」として活躍しているファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー、ファイナンシャル・ウィズダム代表の山崎俊輔さんが書いた、こちらの書籍です。
山崎俊輔『ファイナンシャル・ウェルビーイング 幸せになる人のお金の考え方』(青春新書)
この本は、賢くお金を使う、あるいはお金を使わなくても幸福を感じられるテクニックをいくつか学ぶことで、改めて「お金としあわせの関係」を見直すことができるヒントを提供してくれる本です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.なぜ「幸福」と「お金」のリンクが重要なのか
2.自分の「幸せ」を意識的に買ってみよう
3.自分の「仕事」と「幸せ」を考え直してみよう
4.毎日の「出費」は減らして、「幸せ」は増やそう
5.「お金」の増やし方より、「幸せ」の増やし方を知ろう
6.年収は変わらなくても、「お金の幸せ」を増やすことはできる!
この本の冒頭で著者は、「幸せのコスパを高める方法はもっとたくさんあります。あなたが当たり前だと思っているお金の使い方を少し見直してみると、同じ出費で満足度を高めていくこともできる」と述べています。
本書の前半では、「自分の幸せを意識的に買ってみよう」について、以下のポイントを説明しています。
◆ OECDが考える「幸福」もお金の問題がカギになる
◆「使っていい枠」がはっきりすれば、気持ちよくお金を使えるようになる
◆ 気持ちよく「投資」をしてお金を増やしていく
◆「お礼の寄付」で味わうファイナンシャル・ウェルビーイング
この本の中盤では、「自分の仕事と幸せを考え直してみよう」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆「働きがい」で幸福を増やすことができる
◆ 日本では650万円くらい稼ぐとぐっと落ち着く
◆ リタイア年齢は高くなるが多様化していく
◆ 引退を自分で決める時代の「65歳前後10年」の出処進退術
本書の後半では、「毎日の出費は減らして、幸せは増やそう」および「お金の増やし方より、幸せの増やし方を知ろう」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 65歳を過ぎたら「カネ」を気にせず、好きな形で働くことができる!
◆ 毎日の消費のほとんどが「無感動消費」になっている現状
◆ 買うのは「モノ」ではなくて、「感動や経験」であるべき
◆ 車と自転車を手放すと、ランニングコストが大幅に削減される
◆ 右肩上がりの変化が幸福感を生み出す
◆ お金を使わなくても人は幸せになれる
◆「お金がかからない楽しみ」を見つける
◆ 味や生きがいのつながりは孤独感をやわらげ、ウェルビーイングを高める
この本の締めくくりとして著者は、「未来のお金の不安は、見える化と適切な理解で霧のように消え失せる」と述べています。
あなたも本書を読んで、幸せになる人のお金の考え方を学び、「ファイナンシャル・ウェルビーイング」を実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3203日目】