「何が言いたいかといえば、加齢は人並みにおこなっていますが、孔子の規定する10歳ごとの指標は、ひとつも達成されていないということなのです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1927年東京生まれ、東海大学附属旧制中学校卒業、海軍の予科練(少年飛行兵)入隊、特攻に編入されたがそのまま敗戦、目黒区役所係員から東京都立大学事務長、東京都広報室課長、広報室長、企画調整局長、政策室長を歴任、51歳の時に美濃部都知事の引退とともに都庁を去り、作家生活に専念、『暗い川が手を叩く』で第43回芥川賞候補、1999年、春の叙勲で勲三等瑞宝章を受章した童門冬二さんが書いた、こちらの書籍です。
童門冬二『90歳を生きること 生涯現役の人生学』(東洋経済新報社)
この本は、矛盾にみちた90歳の、いつまでたっても悟り切れない、文字どおり ”起承転々” の ”転” を生きる、いわば ”転々悶々” の呻きの書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.90歳で恕を知る
2.90歳で仁を知る
3.90歳で道を知る
4.90歳で誠を知る
5.90歳で縁を知る
本書の前半では、「90歳で恕を知る」について、以下のポイントを説明しています。
◆「恕」とは、孔子が言った「生涯行うべきこと」を一文字で表したもの
◆「恕」とは、相手の身になってものを考える優しさや思いやりのこと
◆ 井戸水のように生きる
◆ 陽の当たるほうへ
この本の中盤では、「90歳で仁を知る」および「90歳で道を知る」をテーマとして、著者の見解を解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 目の中を鳥が飛び回る
◆ 各駅停車のススメ
◆ 新宿の母の予言
◆ 脚力の衰えで、ワクワク感との決着
◆ 神か仏か運命か
◆ 考えるな、感じろ!
◆ 寝たい時に寝る
◆ 道は礼なり
◆ 人生、起承転々
◆ まだまだ生きる
◆ 明日は明日の風が吹く
◆ 童門桜
本書の後半では、「90歳で誠を知る」および「90歳で縁を知る」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ キンメの煮付け
◆ たるみのある生活
◆ 長老だけが持ち続けたもの
◆ 風度百様
◆ 運命に逆らって
◆ 上杉鷹山のモチベーション
◆ 空想と現実の間
◆ 死者は森の木立に眠る
◆ 第三の道を選ぶ人
◆ フォロー・ミー
◆ ポケットの中の金庫番
◆ 二匹のメダカ
あなたも本書を読んで、90歳をの生きる「生涯現役の人生学」を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2904日目】