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『伝え方の魔術 集める・見抜く・表現する』

「情報収集・伝え方のノウハウは、仕事、人間関係、SNS、会話・雑談で超役立つ!」と述べて、カリスマ国際情勢YouTuberが書いた「情報収集の方法」「わかりやすく伝える方法」に関する本があります。

 

 

本日公開するのは、1960年生まれ、上智大学文学部卒業、国際基督教大学大学院行政学研究科修了、その後メリルリンチ社など大手金融機関に勤務し、幸福の科学に出家して宗教家になり、YouTubeチャンネル登録者数約45万人、総再生回数1億2000万回超(いずれも2021年1月20日時点)の国際情勢YouTuberである及川幸久さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

及川幸久『伝え方の魔術 集める・見抜く・表現する』(かんき出版)

 

 

この本は、国際情勢という、一見とっつきにくいテーマについて「ユーチューバー」として情報発信を続ける中で著者が身につけた「情報を適切に集め、読み解き、それを相手(もしくは自分)にわかりやすく表現するメソッド」を分かりやすく解説している書です。

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

1.伝え方の魔術は「情報収集」がカギを握る

2.フェイクを見破れ! 最速で真実に近づく情報収集の極意

3.英語ニュースを読んで、世界レベルの情報収集力を身につける

4.伝えるうえで最も基本となる「知的正直さ」とは?

5.大切なのはイメージング!「人前で話す」のが得意になる方法

6.相手の心をつかむ最強の伝達ツール!「スライド」と「動画」を使いこなす

 

 

この本の冒頭で著者は、この本を読むことで得られるメリットを以下の通り挙げています。

 

◆ 短時間で「質の高い情報」を得る方法がわかる

◆ フェイクニュースに騙されない方法がわかる

◆ プレゼン力が上がる

◆ 難しいことを理解して自分の言葉で表現できる

◆「スライド」と「動画」作成のコツがわかる

 

◆ 話下手でも相手にわかりやすく伝えられる

◆ 自分の伝えたいことに興味を持ってもらえる

◆ 英語ニュースを読むための「効率的な英語学習法」がわかる

◆ 国際情勢でチェックすべき「メディア」「Twitterアカウント」「YouTubeチャンネル」がわかる

◆ YouTuberとして成功するためのヒントがわかる

 

 

続いて本書の前半では、情報のインプットについて、「情報収集のポイント」「フェイクニュースを見抜くコツ」「英語での情報収集」にフォーカスして、次のようなノウハウを公開・説明しています。

 

◆ 情報収集は「目的ありき」で行う

◆「結果をイメージ」することで、情報収集における最強の武器である「集中力」が高まる

◆ リラックスできる時間をつくり、頭の中を整理する

 

◆ 一次情報を見つける

◆ 二次情報か三次情報かを見極める

◆ メディアの情報を踏まえ、信憑性を判断する

◆ 一次情報がないときは「エビデンス」を複数見つける

◆ メディア、Twitter、YouTubeなど自分だけの「電子図書館」をつくる

 

◆ 情報収集の「ルーティン化」が些細な情報を「ヒラメキ」に変える

◆ ルーティン化のための「継続する技術」は、①同じ時間、②同じ場所、③おなじこと、の「3つの同じ」を2週間続けること

◆ 使える情報は「探す」ではなく「引き寄せる」

◆ 情報を引き寄せるには「仮説を立てる」

 

 

英語で情報収取することに関しては、以下のポイントを挙げています。

 

◆  英語での情報収集は、リーディング力が9割

◆ 語彙力はシチュエーション暗記で強化する

◆ はじめの一歩は、英語のTwitterから

◆ 英語の記事は、タイトル、サブタイトル、最初の2パラグラフのみを読む

◆ アウトプットを前提としたインプットは「真剣さ」「必死さ」が違うため英語力も飛躍的に向上する

 

 

この本の後半では、「伝え方の技術」が説明されています。とくに、「知的正直さ」「イメージング」「スライドと動画の使いこなし」を柱として著者の考え方やノウハウが公開されていて参考になります。

 

 

それぞれ主なポイントは次の通りです。

 

◆ 相手に伝える前に「自分を納得させる」というプロセスを踏む

◆ プロフェッショナルは細部にこだわる

◆ 論理を立てて、大量のデータを集める

◆ 1人反省会という「正直になる時間」を毎日つくる

 

◆ イメージングを行う「時間と場所」を決める

◆ イメージングを実践して何を実現したいのか、その目標を決める

◆ ➀深呼吸、②1人反省会、③イメージング、④インスピレーションの4段階で進める

◆ 話すときは自分を「通訳者」だと思う

◆ 話すときも、書くときも、短いほど伝わる

◆「歴史は繰り返す」の原理を使う

 

◆ 伝わるビジュアルとして、絵を見せる、数字を示す

◆ 1スライドに1画像、画像は大きいほどいい

◆ スライドに流すのは1行だけ、5文字以内、暖色系でインパクトを出す

◆ 動画作成のコツは、15分以内に短くする、最初に結論を言い、続いて「つかみ」を話す

◆ 動画は前半に最重要ポイントを出し尽くす

 

 

本書の最後には、著者の経験を踏まえたCOLUMNとして「YouTuberの成功法則」が次の通り、披露されています。

 

◆ 前提として、①総再生時間が大事、②広告をつけるには毎日投稿、③伸びる動画はHELP型、HUB型、HERO型の3つ

◆ 専門を決めたうえで、走りながら考える

◆ コストをかけない

◆ テーマのストックリストを作成する

 

 

この本の締めくくりとして著者の及川さんは、YouTuberになって学んだこととして、以下の3つのことを述べています。

 

◆ アウトプットの量に比例して、インプットの量が増える

◆ 自分をさらけ出すことで伝わるものがある

◆ 人に与えることは幸福感につながる

 

 

私も毎日1冊ビジネス書を読んで、ブログに書評を書いて公開する活動をしてきて、こうした著者の思いには心から共感できます。

 

 

あなたも本書を読んで、アウトプットを前提としたインプットの力を実感できる「伝え方の魔術」を実践してみませんか。

 

 

ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。

 

 

 

では、今日もハッピーな1日を!【2505日目】