「速めに上司のスキルや意味、そして、あるべき姿を知り、上に立つことこそが、会社とウィンウィンの関係を結び、仕事をより充実させる最短の近道になる」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、西南学院大学卒業、日本KFCホールディングス株式会社に入社、「教える」ことなしに、徹底的に人の可能性を引き出すことに焦点を当て、ついには飲食業として異例の離職率0%を達成した株式会社未来創世舎代表取締役、みらい創世塾塾長の森泰造さんが書いた、こちらの書籍です。
森泰造『最高の上司は、何も教えない。自分も部下も結果がすぐ出るマネジメントの鉄則43』(ビジネス社)
この本は、リーダーシップは「才能」ではなく「テクニック」だとして、自分も部下も結果がすぐ出るマネジメントの鉄則43を紹介している書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.イヤイヤながら上司になったあなたがまず最初にやるべきこと
2.身近な部下とのコミュニケーションに潜む大きなチャンスと意外なワナ
3.揺るぎなき強い組織へとチームを引き上げるリーダーの「こだわり」
4.ムダだらけの「会議」が「成長エンジン」に生まれ変わる逆転のファシリテート術
5.面倒だけど力になる、知っておきたい上長の上手な「使い方」
6.判断力、決断力、実行力がさらにアップする、自分自身の磨き方
この本の冒頭で著者は、「リーダーの1日で一番大事な “ 未来を考え、つくる時間 ” を必ず確保できる段取りをする」という「緊急」と「重要」のバランスから優先順位を導き出す鉄則を述べています。
これはスティーブン・コヴィーの名著『七つの習慣』に出てくる時間管理マトリクスの考え方をベースにしたもので、その内容が紹介されています。
このほか本書では、チームの生産性を4倍に上げ、離職率をゼロにした著者が心掛けたリーダーの鉄則が全部で43も紹介されています。主なものは以下の通りです。
◆ コミュニケーション力は “ 生まれながらの素質 ” ではなく誰でも身につけられる “ スキル ”
◆ 過去に起きたさまざまな出来事を「グラフ」で可視化すると、部下の本心が自然と把握できる
◆ 紙に書いて口に出すだけ、「褒めワーク」を上手に使う
◆ 個人もチームも伸び続けるイメージ共有メソッドの強味(日本ハムファイターズ)
◆ 「あり方」に育成のヒントあり(青山学院大学駅伝)
◆ 部下と1対1で話す際は、表情、姿勢の変化を機に話をより “ 深化 ” させる
◆ 仕事への取り組み方を変え、“ 未来の人生 ” を充実させる自分の過去の “ 振り返り ”
◆ 自分の人生で学んだことを全メンバーと共有すると、チームは猛スピードで変わる
◆ 「会議のPDCAサイクル」を常に回すことを忘れない
◆ 議論をより活発化させる「Do」のルール化と、声には出さない意見の表明
◆ 必ず事前に用意すべき、有無を言わせぬ “ 数字のロジック ”
◆ リーダーという立場は、軌道に乗っているときこそブレーキの踏み方を考える
◆ リーダーの責務と裁量に押しつぶされないために、逃げ道をつくっておく
◆ 新入社員、希望退職者を、組織の問題点をあぶりだす一番の強い味方に変える
◆ 「部下が結果を出せていない」なら、まずは「やってみせる」、これふぁ上司の仕事の大事な一部
この本の最後で、優先すべきは、チームのあら探しをすることではなく、当然、自分が望む「自分を成長させ、世の中に貢献する」仕事のスタイルを確立すること、と著者は述べています。
そして、「自分で人生をマネジメントする」ことを薦めています。
あなたも本書を読んで、「自分も部下も結果がすぐ出るマネジメントの鉄則」を学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!