「自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。」と書き出して、人生の意味を教えてくれる珠玉の随想集があります。
本日紹介するのは、パナソニック(旧松下電器産業)創業者、PHP研究所創設者の松下幸之助さんが書いた、こちらの書籍です。
松下幸之助『道をひらく』(PHP研究所)
この本は、PHP研究所の機関誌『PHP』の表紙裏に、連載してきた短文の中から、121篇を選んでまとめたものです。
本書は以下の11のテーマごとに整理されています。
1.運命を切りひらくために
2.日々を新鮮な心で迎えるために
3.ともによりよく生きるために
4.みずから決断を下すときに
5.困難にぶつかったときに
6.自信を失ったときに
7.仕事をより向上させるために
8.事業をよりよく伸ばすために
9.自主独立の信念をもつために
10.生きがいのある人生のために
11.国の道をひらくために
この本の冒頭で著者は、人生で最も大切な「素直な心」について、次のように記しています。
雨がふれば 人はなにげなく 傘をひらく
この 自然な心の働きに その素直さに
私たちは日ごろ あまり気づいてはいない
だが この素直な心 自然な心のなかにこそ
物事のありのままの姿 真実をつかむ
偉大な力があることを 学びたい
何ものにもとらわれない 伸びやかな心で
この世の姿と 自分の仕事をかえりみるとき
人間としてなすべきこと 国としてとるべき道が
そこに おのずから明らかになるであろう
次に本書では、「運命を切りひらくために」というテーマで、「道」「素直に生きる」「志を立てよう」と続く文章は、一言一言が心に響きます。
とくに印象に残る覚えておきたいフレーズ、たくさんありますが、厳選して以下に紹介します。
◆ 道をひらくためには、まず歩まねばならぬ。心を定め、懸命に歩まねばならぬ。
◆ 休まず歩む姿からは必ず新たな道がひらけてくる。深い喜びも生まれてくる。
◆ 素直さは人を強く正しく聡明にする。
◆ 志あるところ、老いも若きも道は必ずひらけるのである。
◆ 人生は真剣勝負である。だからどんな小さな事にでも、生命をかけて真剣にやらなければならない。
◆ 自分の周囲にある物、いる人、これすべて、わが心の反映である。
◆ 世の中にはそして人生には、晴れの日もあれば雨の日もある。好調の時もあれば、不調の時もある。
◆ とにかく考えてみること、くふうしてみること、そしてやってみること。失敗すればやりなおせばいい。
◆ 何ごとをなすにも時というものがある。
◆ わるい時がすぎれば、よい時は必ず来る。
◆ 世間というものは、きびしくもあるし、また暖かくもある。
◆ 仕事というものは勝負である。一刻一瞬が勝負である。
◆ 仕事が伸びるか伸びないかは、世の中が決めてくれる。
◆ 世の中の求めのままに、自然に自分の仕事を伸ばしてゆけばよい。
◆ けじめをつけない経営は、いつかはどこかで破綻する
◆ 仕事をする心がけとして、大事なことはいろいろあろうけれども、やっぱりいちばん大事なことは、誠実あふれる熱意ではあるまいか。
◆ 成否を越えてなお大事なことは、力をつくすというみずからの心のうちにあるのである。
◆ 何ごともゆきづまれば、まず自分のものの見方を変えることである。
◆ このありがたい自分のファンを、もっと大事にし、その好まれている自分のよさを、精いっぱい伸ばすようにつとめたい。
◆ すべてに学ぶ心があって、はじめて新しい知恵も生まれてくる。よき知恵も生まれてくる。
この本は、繰り返し何度でも、珠玉のフレーズを噛みしめながら読みたい本です。
あなたも本書を読んで、人生の道を切りひらいていきませんか。
2020年5月9日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第89回】松下幸之助の経営哲学「道をひらく」にて紹介しています。
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では、今日もハッピーな1日を!