「19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?」という問いに対して、アメリカの一流医科大学院教授が229の論文から脳と体の仕組みに迫り、食品業界の闇に切り込んでいる衝撃のサイエンス・ノンフィクション書籍があります。
本日紹介するのは、カリフォルニア大学サンフランシスコ医科大学院小児科教授のロバート・H・ラスティグさんが書いた、こちらの書籍です。
ロバート・H・ラスティグ『果糖中毒 19億人が太り過ぎの世界はどのように生まれたのか?』(ダイヤモンド社)
この本は、たった30年という短期間に、なぜ世界でこれほどまでに肥満が広まってしまったのかを明らかにしている書です。
本書は以下の21部構成から成っています。
1.なぜ人類は突然太りだしたのか
2.19億人が「太り過ぎ」の時代
3.カロリーを減らしても脂肪は減らない
4.あなたは「誰か」に太らされている
5.エネルギーを体に貯めさせる元凶ホルモン
6.糖分が脳に快楽を与える
7.ストレスを受けると太るメカニズム
8.細胞が死亡で満たされるしくみ
9.皮下脂肪は「長生きの素」、内臓脂肪は「死の脂肪」
10.メタボ症候群があなたを殺すまで
11.「脂肪悪玉説」が脂肪を増やす
12.安くてうまい「果糖」という毒
13.果糖中毒の解毒剤1「食物繊維」
14.果糖中毒の解毒剤2「1日15分の運動」
15.サプリメントは気休め薬
16.「太らせ因子」に触れると脂肪細胞が増える
17.食糞業界が「毒」を使いたがる理由
18.「果糖中毒」更生プログラム1 毒を締め出す316の食品リスト
19.「果糖中毒」更生プログラム2 ホルモンを正常化する4つの習慣
20.「果糖中毒」更生プログラム3 最後の手段、医療手術
21.肥満で儲けている企業と戦う方法
この本では、「肥満は自己責任」のウソを指摘し、脳、細胞、社会があなたを太らせているメカニズムを解説して、「果糖中毒」から構成する最強プログラムを紹介・説明しています。
そして、いまや世の中のほぼすべての食べ物と飲み物に浸み込んでいる悪玉物質は「糖分」なのだ、と著者は言います。
本書に記載したあらゆる意見や声明は、科学的な研究、歴史的事実、あるいは最近の統計に100%裏打ちされています。
つまり、本人の意思が弱いから太るのではなく、「太るメカニズム」を脳や細胞や社会の仕組みから解き明かしているのが、この本の特徴です。
肥満大流行を起こした7人の犯人を次のように著者は指摘しています。
1.「肥満は自己責任」という価値観
2.健康保険業界
3.医学会
4.肥満ビジネス
5.肥満専門の人権活動家
6.市販食品業界
7.アメリカ政府
次に、世間ではこれまで常識とされてきたことが、実は科学的な根拠に乏しく、誤りであり、ほんとうの「肥満のメカニズム」として、以下のような事実を本書では提唱しています。
◆ 肥満大流行の鍵は「満腹信号」
◆ 糖分が脳に快楽を与える
◆ ファストフードとアルコールは依存しやすさがそっくり
◆ ストレスを受けると体は甘いものが欲しくなる
◆ 睡眠時間が短い人は太りやすい
◆ 脂肪細胞の数を決める4つの要因は、①遺伝子、②エピジェネティクス、③発達プログラミング、④環境有害物質
◆ 体重の構成要素は4つ、①骨、②筋肉、③皮下脂肪、④内臓脂肪
また、メタボ症候群が引き起こす10のリスクを以下の通り紹介しています。
◆ 肝臓のインスリン抵抗性
◆ 高インスリン血症
◆ 脂質異常症
◆ 高血圧
◆ 心臓発作・脳卒中
◆ 肝硬変
◆ 不妊症
◆ 2型糖尿病
◆ がん
◆ 認知症
また、低炭水化物はダイエットにもメタボにもよい、と著者のラスティグさんは述べています。
この本の後半では、安くてうまいという「果糖」という毒について解説し、具体的な「果糖中毒」の解毒例を提示しています。
あなたも本書を読んで、「果糖中毒」について、理解を深めてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を