教育の現場で、子どもたちが「考える力」をつけるために、イスラエルの物理学者であるエリヤフ・ゴールドラット博士によって編み出された「考える力をつける3つの道具」を紹介した本があります。
本日紹介するのは、日本TOC推進協議会理事で、株式会社ゴールドラッド・コンサルティング・ジャパン代表取締役の岸良裕司さんが書いた、こちらの書籍です。
岸良裕司『考える力をつける3つの道具』(ダイヤモンド社)
この本は、自然科学をベースに開発されたTOCを、教育のために活用する「TOC fE 」として、普及するために紹介されている書です。
この本を読めば、以下のような効果があると紹介されています。
◆ ものごとをわかりやすく整理できるようになります
◆ 失敗から学び続けることができるようになります
◆ ものごとを論理的に考える力がつきます
◆ 対立した状況でも、それを活用してブレークスルーを考えられる力がつきます
◆ 夢と現在の自分のつながりが見えて、目標達成のためのやる気が高まります
本書は以下の4部構成から成っています。
1.考える力をつける3つの道具
2.ごちゃごちゃスッキリ!-ブランチ
3.もやもや解消!-クラウド
4.どんよりバイバイ!-アンビシャス・ターゲットツリー
この本の冒頭で著者は、社会に出ると「正解のない問題」に数多く直面し、次のような力が必要になると述べています。
◆ 教科書に載っていない問題を解決する力
◆ ものごとをちゃんと考える力
◆ ものごとをシンプルに解き明かし、解決する力
◆ もめごと、ジレンマによる悩みをスッキリと解決する力
◆ みんなと協力しながら、ものごとを成し遂げる力
◆ 相手の立場になって考える力
そして、「考える力をつける道具」として、著者は次の3つを紹介・解説しています。
1.ブランチ: ごちゃごちゃした現実をスッキリと整理する道具
2.クラウド: ジレンマの構造をわかりやすく整理し、もやもやを解消する道具
3.アンビシャス・ターゲットツリー: どんよりした将来にバイバイし、目標を実現する道筋を見つける道具
それぞれの道具の詳細についてはぜひ、本書を実際に手に取ってお読みください。ここではポイントになることを以下に挙げておきます。
◆ 「つながり」を大事にして考えるということが、論理的に考えること
◆ 原因と結果の関係で考える
◆ これから何が起きるか、論理的に考えて先を読む
◆ 失敗から学び続けるプロセスは、本来は楽しい
◆ 前提を変える発想の転換も大事(変えられるのは「行動」だけではない)
◆ 思い込みを解消することで、対立を解消する解決策が見つかる
◆ 相手がわからなかった時こそ、論理の飛躍を埋め、知識を進化させるチャンス
◆ 目標を書き、目標の達成を阻む障害を考える
◆ 中間目標と中間目標達成のための行動、順序を考える
◆ 「仮定」を常にチェックせよ!
◆ 教えることが最大の学びになる
またこの本の最後で著者は、ゴールドラット博士が言う「科学者の心を持つ」ための4つの信念を紹介しています。以下の4つです。
1.ものごとはシンプルである
2.人はもともと善良である
3.ウィンウィンは常に可能である
4.わかっているとは決して言わない
あなたも本書を読んで、「考える力をつける3つの道具」について学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を