書評ブログ

『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』

元マイクロソフト伝説のプログラマーが初めて教える「超速時間術」の本があります。

 

 

本日紹介するのは、米国マイクロソフト本社Windows95の開発を手掛けたプログラマー・中島聡さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

中島聡『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』(文響社)

 

 

この本は、「好きなことに想いっきり向き合う」ための時間術の本です。もし今、時間に縛られて、人生を楽しめていない、と感じている方はぜひ、この本を最後まで読んでみてください、と著者は冒頭で述べています。

 

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

 

1.なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

 

2.時間を制する者は、世界を制す

 

3.「ロケットスタート時間術」はこうして生み出された

 

4.今すぐ実践 ロケットスタート時間術

 

5.ロケットスタート時間術を自分のものにする

 

6.時間を制する者は、人生を制す

 

 

本書の前半は主として、著者の中島さんが、現在の時間術の原点となった経験や、マイクロソフト時代に経験した仕事の進め方に関するエピソードが記されています。

 

 

具体的なストーリーがリアルに描かれているので、あっという間に読み進めてしまします。

 

 

そして中盤以降に、本書の本題テーマである「時間術」についての考え方が示されます。それは一言で表現すると、「ロケットスタート時間術」というもので、納期までの期間の最初の2割の時間で仕事の8割を終わらせてしまう、という時間の使い方です。

 

 

 

本書で提唱している「時間術」のポイントは以下の通りです。

 

 

◆ 締め切りの前に締め切りがあると考えなければならない

 

◆ 花さえ用意できれば、裏で昼寝しててもいい

 

◆ スタートダッシュで一気に形をつくる

 

◆ 朝の時間が最強

 

 

◆ 長期の仕事は縦に切る

 

◆ 最初の2割の期間を「見積もり期間」としてもらい、実際には仕事量の8割を終える

 

◆ 「仮眠を取る」と「マルチタスクをやめる」で、仕事の効率を上げる

 

◆ 「並行して進む仕事」は1日を横に切る

 

 

そして本書の最後の部分で、著者は人生について語っています。「集中しなきゃいけない仕事なんかするな」と述べ、重要なのは、楽しくて楽しくてしょうがないかどうかの、ただ一点のみを考えなさい、と言います。

 

 

それは、「自分が本当にやりたいことを見つけろ」という、とても単純な話です。仕事は「頼まれなくても自分から喜んで残業するほど楽しい仕事か」どうかで選ぶべきだ、というのが著者の中島さんの持論です。

 

 

集中力は、好きだからこそ自然に出てくるもので、好きでないものに対して無理やり絞り出すものではない、ということです。

 

 

そして本書における著者の結論は、「何かを成し遂げたり幸せな人生を手に入れたりするには、好きなものに向き合い続ける以外に方法はない」、ということです。

 

 

人ひとりの人生にとって一番大切なのは、自分の好きなことをやるかどうか、やり続けることができるかどうかだ、というのが、著者の中島さんが辿り着いたシンプルな答えです。

 

 

自分が幸せになれる行動をしないと、人は幸せになれない、ということです。

 

 

あなたも本書を読んで、「本当に好きなこと」に向き合う人生を考えてみませんか。

 

 

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では、今日もハッピーな1日を