書評ブログ

『労働2.0 やりたいことして、食べていく』

「一つの職種、一つの会社、一つの場に『雇われる』だけでなく、『雇う』視点も取り入れ、随時変化と進化をしながら『やりたいこと』を実現させて、食べていくこと」を提唱し、そんな新時代の働き方「労働2.0」と名付けている本があります。

 

 

本日紹介するのは、1982年生まれ、慶應義塾大学経済学部卒業お笑いコンビ・オリエンタルラジオとしてデビューし、インテリ芸人として認知を広げ、情報番組でコメンテーターをしたり、紅白歌合戦にも出場、YouTube動画「中田敦彦のYouTube大学」を配信し、チャンネル登録者が100万人を超えるなど、多彩な活躍をする中田敦彦さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

中田敦彦『労働2.0 やりたいことして、食べていく』(PHP研究所)

 

 

この本は、「働くとは何か」、「稼ぐとは何か」、「自分の可能性はどこにあるか」、「どのように見つけるか」、そのきっかけのつかみ方から具体的ノウハウ、次代につながる展望まで、著者なりの考えを伝えてくれる書です。

 

 

 

本書は以下の7部構成から成っています。

 

 

1.はじめに-誰もがやりたいことで、食べていける

 

2.やらされ仕事で、一生を終えるな-脱・歯車の道

 

3.「やりがい至上主義」「コンテンツ至上主義」にとらわれるな!-「働き方」にまつわる思い込み

 

4.「やりたい人 × できる人」が奇跡を起こす!-強みの見つけ方と活かし方

 

5.プロ崇拝などナンセンスだ!-“ Just Do It. ” のすすめ

 

6.時代を読み、利益を生み出せ!-中田式アイデア発想法

 

7.おわりに-戦士が勇者になる日

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「日本人は経営者教育が足りない」と指摘しています。

 

 

 

組織の歯車としての「やらされ仕事」しか働き方の発想がなく、「雇用される側の視点」ばかりで、「雇用する側の感覚」がなさすぎる、ということです。

 

 

 

つまり、経営とは何か、ということを学んでこなければ、「従順な労働者」にとどまってしまい、その状況が究極に達すると、「下請け」「メガ盛り(大量生産)」「爆安(価格破壊)」の「労働地獄」に陥ることもある、と著者は言います。

 

 

 

以上のような「働き方」から脱するために、著者の中田さんは、次のような「労働2.0」と呼ぶ新しい働き方を提唱しています。

 

 

◆ 人から使われて終わるのではなく、楽しく働く

 

◆ 被雇用者の立場でも、他所(よそ)に仕事を発注したり、副業を始めてみる

 

◆ 世の中を見渡して、モノが売れる方法やコンテンツの届け方を考えまくる

 

◆ やりがいがあり、稼げる仕事を見つけるためにとことん自分と向き合う

 

 

 

◆ 自分の才能を見つけるために、たくさんの人と出会い、ディスられまくる

 

◆「そこそこの個性」が組み合わさると、「逸材」に化ける

 

◆ 自分の好きなことや経歴を3つ掛け合わせて、自分にしかできないことを考えてみる

 

◆ 自分が時間をかけてきたことに注目する

 

 

 

◆ 適材適所の前に、個々の能力を精緻に分析する

 

◆ 高い目標を掲げたら、実現に向けて使えるものは何でも使ってみる

 

◆ 小さな成功体験の積み重ねが、コンテンツを強化する

 

◆ やりたいことを口にする、口にしたことはやり続ける

 

 

 

◆ SNSでは、真実を語れ!

 

◆ 他人にどう思われようが、「自分にしか言えない」と思うことは堂々と発信する

 

◆ 成功例は素直にリスペクトせよ

 

◆「リープフロッグ」(後れを取っていたプレーヤーがひとっ跳びで逆転)を仕掛けよう

 

 

 

この本を通じて著者は、「やりたい人」になるのか、「できる人」になるのか、と問いかけています。

 

 

 

経営者「やりたい人」で、中田敦彦さん自体は、「魔王を倒すぞ!」と宣言する「勇者」だけれども、多くの人はひとつの能力を使った「できる人」である「戦士」になります。

 

 

 

いつか「戦士」も「ビジョン」を打ち立て、新しいことにチャレンジして、「勇者」になることで、「やりたいことして、食べていく」という働き方ができる、と提唱しています。

 

 

 

あなたも本書を読んで、もっと自分らしく、楽しく働くことを追求してみませんか。

 

 

 

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本書のYouTube動画紹介による実践編はこちらです。併せてご覧ください。

 

 

 

 

 

 

では、今日もハッピーな1日を!