緩和ケア病棟で、数多くの患者の「最期」を看取った女性介護人が、死の床で聞いた、誰にでも共通する後悔について書いた本があります。
本日紹介するのは、オーストラリア生まれで、緩和ケアの介護を長年務め、数多くの患者を看取った経験を持つ、作詞作曲家で、作詞の講師でもあるブロニー・ウェアさんが書いた、こちらの書籍です。
ブロニー・ウェア『死ぬ瞬間の5つの後悔』(新潮社)
この本は、著者が緩和ケアの介護をしながら聴いた患者の「後悔」について綴ったブログ「Inspiration and Chai(インスピレーション・アンド・チャイ)」が、1年間で世界中の300万人もの人々に読まれ、大きな共感を得たことをもとに、自らの人生への影響も加味して書かれた書です。
本書は以下の9部構成から成っています。
1.人生は転換する
2.ヘルパーになるまで
3.後悔1: 自分に正直な人生を生きればよかった
4.後悔2: 働きすぎなければよかった
5.後悔3: 思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
6.後悔4: 友人と連絡を取り続ければよかった
7.後悔5: 幸せをあきらめなければよかった
8.その後
9.エピローグ 微笑みとともに知る
この本の冒頭で著者は、ヘルパーになるまでの経緯を記しています。
そして、その時の体験から書いたブログの記事「The Top Five Regrets of Dying(死ぬ瞬間の5つの後悔)」が大きな反響を呼び、世界中からメールが届いたことを紹介しています。
緩和ケアの現場で患者が「最期」に語った後悔のトップ5は、以下のことだった、と紹介しています。
1.他人が私に期待する人生ではなく、自分に正直な人生を生きればよかった
2.こんなに働きすぎなければよかった
3.思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
4.友人たちと連絡を取り続けていればよかった
5.もっと幸せな生き方をしればよかった
これらの後悔のうち、とくに最初に挙げた「自分が望んだ人生ではなく、他人に期待される通りの人生だった」という思いは、多くの患者が「最期」に語ったこととして印象的なものでした。
この「5つの後悔」は、原著『The Top Five Regrets of Dying』では次の英語表現になっています。
1.I wish I’d had the courage to live a life true to myself, not the life others expected of me.
2.I wish I hadn’t worked so hard.
3.I wish I’d had the courage to express my feelings.
4.I wish I had stayed in touch with my friends.
5.I wish I had let myself be happier.
この本は、もともと、アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ『ブレイン・プログラミング』(サンマーク出版)にて紹介されていたことから読んだものです。
あなたの人生を悔いなきものにするために、この本は大きな気づきやヒントを与えてくれる書です。
人生は今からでも変えられる、器用に生きられないあなたに贈る一冊として、本書を心から推薦します。
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