『渋谷教育学園はなぜ共学トップになれたのか』に学ぶ教育の真髄

2015.12.06 (日)

東大合格者数を驚異的に伸ばし、米国をはじめ海外のトップ大学へ日本で最も多くの合格者を出している共学の進学校があります。

 

 

本日紹介するのは、文部科学省の中央教育審議会委員も歴任した田村哲夫さんが書いた、こちらの新刊書です。

 

 

田村哲夫『教えて!校長先生 渋谷教育学園はなぜ共学トップになれたのか』(中公新書クラレ)

 

 

この本は、「渋幕」「渋渋」の愛称で知られ、驚異的なスピードで共学トップの進学校に躍進した「渋谷教育学園」について、その沿革や教育方針、躍進の秘密を解き明かす本です。

 

 

渋谷教育学園幕張高等学校が開校したのが1983年、わずか32年前です。今や県立千葉高校を大きく上回る東大合格者数実績を誇る千葉県随一の進学校に成長しました。

 

 

グローバル時代に活躍する人材の育成を目標とした、次の3つの教育理念個性を重視する渋幕の「自由な校風」が、保守的だった千葉県教育界に新風を吹き込み、父母や生徒から大きな支持を集めました。

 

 

1.自調自考

 

2.高い倫理感

 

3.国際人としての資質

 

 

開校初年度から受験者数は定員の10倍以上となる4,000人を集め、同時期に開校した他の県内新設高等学校の大半が定員割れになる中で、関係者も驚く人気となりました。

 

 

また、渋谷教育学園渋谷中学・高等学校は、1995年の創立とさらに歴史は新しく、まだ14期までしか卒業生を出していません。渋渋は第1期生から現役東大合格者を出し、以降毎年出し続けて14期生が卒業した2015年は33名(既卒者含む)の東大合格者となっています。

 

 

2015年は、渋幕で56名、渋渋で33名の合計89名の東大合格者となり、田村校長の出身校で理事も務めていた麻布高校の合格者82名を上回りました。

 

 

2校合計の数字とはいえ、この短期間での躍進はこれまでの日本の教育界では例がありません。しかも共学の進学校というのは少なく、渋谷教育学園共学トップの座を揺るぎないものにしています。

 

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

 

1.「渋幕・渋渋の奇跡」-なぜ急成長を遂げたのか?

 

2.「自調自考」が子どもを伸ばす-建学精神をめぐって

 

3.渋幕ライフ、渋渋ライフ

 

4.私はなぜ教育者になったのか-生い立ちを振り返る

 

5.グローバル社会を生き抜く力とは?

 

6.次世代のための道徳教育

 

7.これからの教師像

 

8.お父様方へのメッセージ

 

 

渋谷教育学園の特徴は、積極的な帰国生の受け入れと、その充実した受け入れ教育カリキュラムです。渋幕では生徒の6~7%、渋渋では生徒の10%が帰国生です。

 

 

彼らの多様な価値観と英語力が他の生徒の大きな刺激になり、グローバル教育において相乗効果を生んでいます。東大合格者の伸びも凄いですが、それ以上に驚くのが海外の一流大学への現役合格実績です。

 

 

ハーバード大、エール大、プリンストン大などのトップ校に多くの現役合格者を出している実績は、日本で他に比較できる高校がないほどです。

 

 

帰国生の入りたい学校として、まず渋幕渋渋が挙がるほど、今や大人気となっています。

 

 

その他、修学旅行や研修旅行での「現地集合」、「現地解散」「自調自考論文」といった自主性を重視する自由な校風

 

 

また、名物となった全学年で学期に2回も行われる「校長講話」による道徳教育6年間の中高一貫教育の中味を体系化した「シラバス」の配布。

 

 

ただし、どこの学校もそうですが、最も大切なのは「子供の性格やタイプに合った学校」を選ぶということです。「自由な校風」が合わない子もたくさんいます。

 

 

 

さらに本書には卒業生(OB・OG)に対するインタビュー記事として、以下の方々の話が掲載されています。

 

 

◆ 立川志の春(落語家)

 

◆ 水ト麻美(日本テレビ・アナウンサー)

 

◆ 平野拓也(日本マイクロソフト代表執行役 社長)

 

◆ 中村美里(女子柔道選手、北京オリンピック銅メダル)

 

◆ 田中マルクス闘莉王(サッカー選手)

 

 

渋谷教育学園の教育は、21世紀のグローバル社会においてどんな力が求められるかを理解するには、絶好の教科書になるでしょう。

 

 

 

実は私は、渋谷教育学園渋谷中学・高等学校がまだ第1期生が卒業する以前から「将来大きく伸びる中高一貫校」と注目し、開校5年目の1999年から2年連続で学校説明会に参加しました。

 

 

同校の帰国生を積極的に受け入れる英語教育多様な価値観を認めて自立を促す「自調自考」の教育理念に共感したからです。田村校長の「多読」による深い教養と先見性にも驚き、「校長講話」にも魅力を感じました。

 

 

結果的に我が二人の子供たちはともに渋渋にて学ぶことになりました。長男が中学受験をした頃は知名度も低く、進学塾の先生からは不思議がられるほどでしたが、長女の時には塾で「志望校別コース」のカリキュラムが作られるまでの人気になりました。

 

 

実際に渋渋の教育を受けさせた感想は、「英語力」「自立の力」は想像していた以上に伸びたと感じています。在学中は、本人たちは様々な紆余曲折がありましたが、卒業後に大学や社会人になって大きく伸びる子が多い、というのが親としての実感です。

 

 

自分のやりたいことが明確になって卒業していくためだろうと思います。自分の子はともかく、子供たちの同級生、先輩、後輩を見ているとほんとうにそう感じます。

 

 

それから我が家と同じように、兄弟姉妹で通っている家庭が凄く多いのも特徴です。共学ならではだと思いますが、兄弟ふたりはザラで、3人兄弟、4人兄弟が全員、渋渋か渋幕という家庭もかなりあります。

 

 

中学受験を考えている首都圏の父母の方は、ぜひ本書を参考に、子供の教育や将来に向けた様々なヒントを得てみてはいかがでしょうか。

 

 

また、渋幕渋渋を志望するかどうかに関わらず、田村校長が直接説明する「学校説明会」に一度足を運んでみることを、ぜひお薦めしたいです。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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