世界的に大流行（いわゆるパンデミック）の状況になっている「新型コロナウィルス」に対する完全対策の本が刊行されました。
本日紹介するのは、東京歯科大学教授の寺嶋毅さんと、ハタイクリニック院長の西脇俊二さんが監修した、こちらの書籍です。
寺嶋毅・西脇俊二 監修『世界一わかりやすい 新型コロナウィルス完全対策BOOK』（宝島社）
この本は、新型コロナウィルス感染症の拡大が本格化する前の、2020年2月19日時点の情報に基づいて書かれた「完全対策BOOK」と題した感染予防のための書です。
本書は以下の５部構成から成っています。
１．はじめに 新型コロナウィルスの疑問
２．新型コロナウィルスはどのくらい危険なのか？
３．新型コロナウィルスから身を守る19の予防法
４．咳・発熱があったらこうして対処する
５．新型コロナウィルスの不安を解消するQ&A
この本の冒頭で著者は、今すぐ実践すべき「予防の鉄則」として、以下の４点を挙げています。
◆ 手洗いの鉄則：①石鹸で洗ってからアルコール消毒、②指先を使って30秒以上洗う
◆ マスク着用：①隙間なく密着させて使用、②マスクの表面を触らない
◆ 免疫力アップ：①体を温めて血行をよくする、②乳酸菌で腸の働きを整える
◆ 室内環境の整備：①温度20℃以上、湿度40～60％に保つ、②こまめな換気でウィルスを逃がす
この４つの「予防の鉄則」は、新型コロナウィルスだけでなく、風邪、インフルエンザ、肺炎など感染症全般の予防に効果的で、本書で最も大切なポイントになるものです。
次に、新型コロナウィルスの感染経路として、①飛沫感染と②接触感染を挙げていて、①ソーシャルディスタンス（人と人との距離を約2m）の確保、②手洗いの徹底、が大切な理由を説明しています。
続いて、「新型コロナウィルスの感染はいつまで続くか」という予測を示していて、「３月をピーク」に、４月からは感染力が弱まり、７月には高温多湿により、感染はほぼ無くなる、としています。
新型コロナウィルスは、気温20℃以上、湿度40～60％では感染力が大きく低下し、長時間生きられないことから、気温が20℃以上に上昇してくる4月から感染力は落ち、高温多湿の7月の日本では、ほぼ感染がなくなる、とこの本では説明しています。
以上が本書における最も重要なポイントですが、その他に「新型コロナウィルス感染症の予防法」として、19の対策が紹介されています。主なポイントを以下の挙げておきます。
◆ 新型コロナウィルスはアルコールに弱い
◆ モノの消毒には次亜塩素酸ナトリウム
◆ 接触感染がリスクの高い感染経路
◆ 触れた後の対処が大事（＝手洗い、アルコール消毒）
◆ マスク着用で、喉を保湿し、飛沫感染を防止
◆ 体を温めて血行をよくすれば免疫力アップ
◆ 免疫力を上げる食べ物は、ヨーグルト、乳酸菌飲料、食物繊維の豊富な野菜、納豆など
◆ 室内の湿度を50％以上に保つ
◆ 抗ウィルス作用のある漢方薬「バンランコン」
◆ 免疫力が低下する高齢者、子どもの冷たいもの・甘いもの摂取、妊婦は注意
この中で、「免疫力を上げる」ことが最も大切で、世界のVIPの主治医にアドバイスする、免疫学の専門家である齋藤真嗣先生が書いた70万部のベストセラー『体温を上げると健康になる』（サンマーク出版）を併せて読むことを、ぜひお薦めします。
齋藤真嗣先生は、この本の中で、体温を36.5℃～37.0℃に保つと「免疫機能が最も活発に働く」としていて、そのための方法として、以下の２点を推奨しています。
◆ 41℃の浴槽に毎日入る
◆ 毎日筋トレをする
浴槽に入って体温を上げることで血行（血流）が良くなり、筋トレをすることで基礎代謝が上がって体温が高く保たれます。
とくに加齢とともに基礎代謝量が低下する中高年には、毎日の筋トレは体温を高く保つうえで効果的なのです。
本書の最後には、「新型コロナウィルスの不安を解消するQ&A」および、「新型コロナウィルスに関する連絡先一覧」が掲載されていて、参考になります。
あなたもこの本を読んで、新型コロナウィルス感染症に関する正しい知識と予防法を身につけ、自分自身や家族を危険から守る努力と工夫をしてみませんか。
2020年5月18日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第98回】新型コロナウィルス完全対策BOOK、にて紹介しています。
毎日１冊、ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな１日を！
