『人間にとって健康とは何か』

2016.11.09 (水)

「近年、医学界では健康の考え方にパラダイムシフトが起きている。病気の原因を探る “ 疾病生成論 ” から、健康の原因を探る “ 健康生成論 ” へ。」と説いている本があります。

 

 

本日紹介するのは、医学博士で、精神科医でもある斎藤環・筑波大学社会精神保健学教授が書いた、こちらの新刊新書です。

 

 

斎藤環『人間にとって健康とは何か』(PHP新書)

 

 

この本は、気鋭の精神科医である著者が、健康生成論心のレジリエンスポジティブ心理学など、現代医療の最先端を俯瞰しながら、「健康」と「幸福」のパラドックスの謎を鮮やかに読み解いている書です。

 

 

 

本書は以下の12部構成から成っています。

 

 

1.現代医学の大転換-「健康生成論」の時代

 

2.「心の健康」尺度の筆頭格・SOCとは?

 

3.SOCの首尾一貫性、レジリエンスの柔軟性

 

4.「悪」のレジリエンスと日本のヤンキー文化

 

5.なぜ日本文化のレジリエンスは高いのか

 

6.レジリエントなシステム・三つの特徴

 

 

7.『失敗の本質』に学ぶレジリエントな組織

 

8.「ひきこもりシステム」のレジリエンス

 

9.混乱期には「病んだリーダー」が活躍する

 

10.レジリエンスを高める「幸福の法則」

 

11.ポジティブ心理学-幸福からウェルビーイングへ

 

12.「健康」と「幸福」の関係に潜むパラドクス

 

 

本書の冒頭で著者は、「心の健康」を示す尺度として、SOC(=Sense of Coherence; 首尾一貫性)という概念を紹介しています。

 

 

SOC(センス・オブ・コヒーレンス)とは、「把握可能感」、「処理可能感」、「有意味感」の三要素から成り、簡単に言えば、「わかる」、「できる」、「意味がある」という感覚のことです。

 

 

次に、SOCと対比させて、レジリエンスについて説明しています。レジリエンスは、「冗長性」、「多様性」、「適応性」という三要素から成っていて、「逆境に直面したときに、それを克服し、その経験によって強化される場合や変容される人がもつ適応力」と、定義されています。

 

 

つまり、SOCの首尾一貫性に対して、レジリエンスは柔軟性、多様性を特徴としています。

 

 

本書の後半では、レジリエンスを組織に適応した時の効果や、「幸福の法則」を採り上げています。

 

 

とくに、ポジティブ心理学をつくり上げたセリグマンを紹介し、その著書『ポジティブ心理学の挑戦』(ディスカヴァートゥエンティワン)による「ウェルビーイング」(=持続的幸福度)という概念を説明しています。

 

 

より詳しく知りたい方は、ぜひ本書及び上記のセリグマンの著書を読まれることをお薦めします。

 

 

この本の最後には、健康と幸福の関係について考察しています。健康については、身体的健康精神的健康の二つがあり、それぞれ幸福との関係が述べられています。

 

 

そして、健康と幸福を媒介する手段として、「マインドフルネス」についても解説されています。

 

 

本書は一貫して、「健康は生成する」という立場で書かれていて、その「健康観」をベースにして「幸福」というものを考察しています。

 

 

あなたも、この本を読むことにより、人間にとって「健康や幸福とは何か」について、改めて考えてみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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