『決定版 銀行デジタル革命』

2018.11.29 (木)

技術力アイデアにモノをいわせたフィンテック企業が、決済、貸出など、銀行の牙城と言われてきた業務に進出してきていると警鐘を鳴らしている本があります。

 

 

本日紹介するのは、早稲田大学政治経済学部を卒業して野村総合研究所へ入社し、一貫して経済調査を担当、その後、野村證券に転籍して経済調査部長となった木内登英さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

木内登英『決定版 銀行デジタル革命―現金消滅で金融はどう変わるか』(東洋経済新報社)

 

 

この本は、三種類のデジタル通貨が、今後どのような勢力争いを繰り広げながら、通貨のデジタル化を前進させていくのか、日本のフィンテック対応電子決済、銀行の現状と課題、仮想通貨投資の行方、世界の中央銀行の動向などを詳細に追いつつ、通貨のデジタル化への道を展望している書です。

 

 

 

本書は以下の10部構成から成っています。

 

 

1.動き出したメガバンク

 

2.悩める巨人ー挑戦がもたらす矛盾

 

3.仮想通貨は決済手段となれるか

 

4.スマートフォン決済は日本で広まるか

 

5.現金の異様な存在感

 

 

6.大リストラ時代を迎えた銀行

 

7.仮想通貨投資の行方

 

8.世界の中央銀行のフィンテック対応

 

9.中央銀行デジタル通貨の可能性

 

10.日本の金融にデジタル革命は起こるのか

 

 

 

この本の冒頭で著者は、以下の3つのデジタル通貨の覇権争いが始まっている、と指摘しています。

 

 

◆ ビットコインに代表される仮想通貨

 

◆ 民間銀行が発行を目指すMUFJコイン、Jコインなど独自のデジタル通貨

 

◆ 中央銀行が発行する中央銀行デジタル通貨

 

 

 

まず大きな動きとなっているのは、仮想通貨の台頭に対して危機感を抱いたメガバンクなど民間銀行のデジタル通貨発行の動きです。

 

 

日本では世界一、仮想通貨の取り扱いが大きくなり、決済手段となれるかどうかという、銀行の生命線を脅かす状況が迫っているからです。

 

 

そして、QRコード統一問題、中国で進むスマートフォン決済への流れ、個人情報やシステムの安全性などセキュリティ問題等、デジタル通貨には立ちはだかる課題が山積しています。

 

 

 

そうした中で本書では、以下の大きなテーマを整理して、今後のデジタル通貨を展望しています。

 

 

◆ キャッシュレス化に遅れをとった日本

 

◆ 銀行の大リストラ

 

◆ 仮想通貨投資の今後

 

◆ 世界の中央銀行のフィンテック対応

 

◆ 中央銀行デジタル通貨について

 

 

 

この本の最後で著者は、日本に金融デジタル革命が起こすかどうかを展望しています。著者によれば、日本人の現金志向は強く、キャッシュレス化が一気に進むことはない、としています。

 

 

但し、世界のデジタル化の流れが一気に進めば、日本の民間銀行にはそれに対応できるインフラを整備できる体力はなく政府や中央銀行の主導的役割が期待されるでしょう。

 

 

 

あなたも本書を読んで、銀行デジタル革命の可能性について、学んでみませんか。

 

 

 

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