書評ブログ

『図解 老人の取扱説明書』

「高齢者の困った行動の原因となるものは、ほとんどが認知症や頑固な性格よりも、老化による体の変化だった」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、昭和大学医学部を卒業し、医師医学博士平松類さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

平松類『図解 老人の取扱説明書』(SBクリテイティブ)

 

 

 

この本は、主に次の3タイプの人に向けて書かれています。

 

 

◆ 高齢の家族を持つ方

 

◆ 将来高齢になる不安を抱えている方、すでに高齢の方

 

◆ 高齢者と関わる職業の方(医療や介護など)

 

 

 

つまり、営業職接客業商品開発の人も含め、社会人のほとんどの方が該当します。本書は以下の4部構成から成っています。

 

 

1.老人の困った行動3大定番

 

2.いじわる

 

3.周りが大迷惑

 

4.見ていて怖い、心配・・・

 

 

 

この本の冒頭で著者は、老化による体の変化と、周囲がすべきこと、高齢者本人がすべきことを、医学的背景に沿って分かりやすく具体的に示すことにより、理想論でなく、現実的に手軽にできる方法を紹介しています、と記しています。

 

 

つまり本書は、端的に言ってしまえば「老人の取扱説明書」になっているのです。

 

 

 

まず、「老人の困った行動」としてよく指摘される3つの定番を以下の通り、著者は指摘しています。

 

 

1.都合の悪いことは聞こえないふりをする

 

2.突然「うるさい!」と怒鳴る、でも本人たちは大声で話す

 

3.同じ話を何度もする、過去を美化して話すことも多い

 

 

これらはいずれも多くの方々が経験していることでしょう。しかしながら、これはある意味では、老化による体の変化がもたらす必然的な行動だと、この本では説明しています。

 

 

例えば、高齢者は若い女性の「高音域の音」が難聴により聞き取りにくくなっています。

 

 

また、高い音は聞こえにくいけれども、一定音量を超えると非常に不快に感じるのが、高齢者の特徴です。難聴を予防するにはマグネシウムを摂ることが重要で、次の食品から多く摂れます。

 

 

あおさ

 

◆ あおのり

 

◆ わかめ

 

◆ ひじき

 

◆ とろろこんぶ

 

 

◆ ココア

 

◆ アーモンド

 

◆ 木綿豆腐

 

◆小豆

 

◆ 糸引き納豆

 

 

 

次に、高齢者の脳は、記憶が全体として落ちるのではなく、まずは短期的な記憶から落ち、長期的な記憶(とくに20歳頃の記憶)は鮮明に覚えています。

 

 

長期的な記憶では、嫌なことは忘れていいことばかりを覚えている性質があるため、昔の自慢話が多くなるのです。

 

 

そして、短期の記憶はすぐ忘れるので、昨日話したということ自体を忘れてしまって、何度も同じ話を繰り返すことになります。

 

 

最近起こったことでは、不思議なことに、いいことを忘れて嫌なことを覚えている傾向があります。結果として、「今は悪い」「昔はよかった」となりやすいのです。

 

 

本書の中盤以降では、高齢者の「いじわる」、「周りの迷惑」「見ていて怖い、心配」といったことが紹介されていますが、いずれも医学的な背景を持った体の老化から来るもので、ある意味では理にかなっています。

 

 

それを知識としてきちんと踏まえたうえで対処すれば、周囲の人は悩まなくてすみます。

 

 

 

高齢者に特徴的な行動と、その背景や対処法の主なものを以下に挙げておきます。

 

 

◆ ネガティブな発言ばかりする(危険性が少ない仕事をお願いする)

 

◆ せっかく作った食事に醤油やソースをドボドボかける(味覚が落ちて塩分は12倍必要)

 

◆ 無口で不愛想(声帯や声を出すための胸や腹の筋肉が落ちて声を出すのが億劫になる)

 

◆ 「あれ」「これ」「それ」が多く説明が分かりにくい(記憶している情報が多く記憶を引き出しにくい)

 

◆ 赤信号でも平気で渡る(信号機がよく見えていない、青信号の期間に渡り切れない)

 

 

◆ 口がそこそこ臭い(口内の殺菌と洗浄をする唾液の分泌が減るため、口内ケアやチェックを頻繁に)

 

◆ 約束したのに「そんなこと言ったっけ?」と言う(話がもともと聞こえていなかった、確実なモミュニケーションを)

 

◆ 家の中など「えっ、そこで?」と思うような場所でよく転ぶ(転倒は重心・バランスと目が関係する)

 

◆ お金が無いという割に無駄遣いが激しい(生きた年数が長いほど他人を信じやすくなる、値段よりも手間の少なさと安心)

 

◆ 「悪い病気では」と思うくらい食べない(不足すると味覚がおかしくなる亜鉛を多く摂る)

 

 

◆ むせる、痰を吐いてばかりいる(舌や呼吸筋を鍛え、水分をよく撮る)

 

◆ まだ夜じゃないの、と思うほど早起き(朝日をしっかり浴びて昼夜逆転や認知症を予防する)

 

◆ 不思議に思うくらいトイレが異常に近い(1時間以上じっとさせない、カフェインを摂り過ぎない、骨盤底筋を鍛える)

 

 

 

また、図解版のもとになったベストセラーの原著はこちらです。興味ある方はぜひお読みください。

 

 

 

あなたも本書を読んで、高齢者の困った行動医学禎背景を知り、適切な対処法を身につけてみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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